スタートアップに会いたい！Vol.16- テレビ朝日ホールディングス

株式会社テレビ朝日ホールディングス 小山恭司: 経営戦略局経営戦略部事業提携・イノベーション担当部長

連載「スタートアップに会いたい！」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業80社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2023」からご確認いただけます。

三菱電機に続く第16回目はテレビ朝日ホールディングスです。テレビ朝日ホールディングスの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください！

小山氏に伺いました

何をしている会社ですか？

小山：当社は地上波放送・BS/CS放送だけでなく、KDDIとタッグを組んで2020年4月にスタートした動画配信サービス「TELASA」やインターネットテレビ＆ビデオサービス「ABEMA」など、様々なメディアを通じて魅力的なコンテンツを提供することで、夢や希望を持ち続けられる社会の実現に貢献することを企業使命としています。

2020年7月から新たな中期経営計画「テレビ朝日360°」をスタートし、「新しい時代のテレビ局」に進化するため、コンテンツを価値の源泉として360°にビジネスを拡大していく戦略を加速しています。

映像コンテンツだけでなくリアルエンターテインメントの開発にも注力しており、六本木や有明にエンターテインメントとテクノロジーが融合する発信拠点の建設を計画しています。コンテンツをXR・AI・IoTなどの先端テクノロジーと掛け合わせることで、新たな価値の創造を目指しています。

有明に建設予定のイベント・エンターテインメント施設（イメージ図）

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は？

小山：当社コンテンツの価値を最大化するために様々なスタートアップ企業様と連携をしており、注力領域を手掛けるスタートアップ企業については出資もさせていただいています。

KDDI∞LABOで紹介いただいたスタートアップ企業様とは、ドラマコンテンツを題材としたVRゲームの開発や、弊社が例年夏休み期間に開催しているイベント「テレ朝夏祭り」にキャラクターを活用したARアトラクションとしてブースを設ける、といった連携をさせていただきました。

最近では2021年3月に開始した「声優パーク建設計画VR部」という番組で、当社も出資させていただいているクラスターと、バーチャル空間に当社周辺の六本木エリアを再現し、街づくりをしていくという試みも開始しています。

御社の課題は何ですか？スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか？

小山：スタートアップ企業様の持つXR・AI・IoTなどの最先端のテクノロジーを活用して、コンテンツ・IPの新たな価値を創出するビジネスを一緒に開発したいと考えています。

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか？

小山：当社主催イベントにて、参加者の体験価値向上に向けた技術・サービス検証機会の提供や、マスコットキャラクターを含むテレビ朝日の保有するIPとのコラボレーション機会の提供が可能です。

最後に一言お願いします

小山：人々のライフスタイルや社会情勢が激変する中で新たなサービスを作っていくためには、スタートアップの持つ技術やアイデアを活用してスピード感をもってビジネスに昇華していくことが非常に重要になっています。一方で5Gサービスの開始やIoT時代の到来など、これまで以上に「コンテンツ」への需要も高まっています。
コンテンツの新たな価値をぜひ一緒に作ってきましょう。