堤氏に伺いました

何をしている会社ですか？

堤：おかげさまで三菱電機は2021年2月に創立100周年を迎えることが出来ました。当社は総合電機メーカーとして「家庭から宇宙まで」12の事業分野（注1）を手掛けています。
次の100年の持続的な成長に向けて、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域に特に注力し、多様化する社会課題の解決を目指します。
また、スマートシティの実現に向けて、当社の既存製品と新たな技術を掛け合わせることで、これまでにない新たな価値創出による快適な生活の実現に貢献します。

（注1）ビル、産業・FA、公共、エネルギー、交通、自動車機器、宇宙、通信、半導体・電子デバイス、空調・冷熱、ホームエレクトロニクス、ITソリューション

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は？

堤：2020年4月に新たに新設されたビジネスイノベーション本部を中心に、三菱電機グループが保有する技術やノウハウを統合し、新しい領域でのソリューション事業創出にチャレンジしています。当社にない技術や先進的なビジネスを行う企業の探索などを進め、スタートアップ企業への投資をはじめとしたオープンイノベーションも活用しながら新事業創出を推進し、社会課題の解決に貢献していきます。

私が所属している「営業本部」では、ビジネスイノベーション本部や各事業本部と連携しながら、これまでのお客様との接点を最大限に活かした、顧客の課題起点での新事業創出活動に取り組んでいます。
KDDI ∞ Laboへの参画を通じて、大手企業やスタートアップ企業との共創活動に一層注力していきたいと考えています。

御社の課題は何ですか？スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか？

堤：スマートシティにおける新たなサービスとして、ビルのDX、多用途搬送ロボットやMaaS、監視カメラ等の画像解析データ活用、従来宇宙や防衛分野で活躍していたセンサデータ利活用等に取組んでおり、それぞれにミッシングパーツがあります。

一例として、これまで当社が国内外の空港等に設置しているドップラーライダーという風速・風向を計るセンサを活用した風況データビジネスがあります。全国で計画されているスマートシティにおいても、ドローンや空飛ぶクルマ等のエアモビリティの活用検討が進んでいますが、実現に向けた課題の一つとして安全環境の確保があります。特に「風」への対処が重要です。リアルタイム・数分後以内の風況を適切に理解できるドップラーライダーから得られる風況データおよびその他のデータを組み合わせて、エアモビリティの安全運航支援サービス事業を開発しております。

サービス構築に向けては、以下のパートナーを募集しております。

• ドローンや空飛ぶクルマ等の飛行時の「風」に対してお困りの事業者様
• 安全運航支援サービス構築に向けて、連携可能性のあるパートナー様（気象データ、ドローンポート等）

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか？

堤：同サービスの提供に向けて、当社との連携も視野に当社プロジェクトメンバーとのメンタリングや共同実証、開発が出来ればと考えております。

最後に一言お願いします

堤：スマートシティの実現に向けた第一歩として、みなさまとの共創活動を通じて新たな価値創出を図りたいと考えております。
上記の課題だけでなく、様々なフィールドで社会課題の解決に向けて、オープンイノベーションを積極的に取り組んでいきますので、是非エントリーをお待ちしております！