- インタビュー
2022年09月14日
コミュニティ創出アプリ - テイラーワークス
- 株式会社テイラーワークス
難波 弘匡 - 代表取締役社長
2022年8月19日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
4社目はテイラーワークスです。産業活性・エコシステム作りをサポートするコミュニティアプリ「Tailor Works」を運営するスタートアップです。今回は、テイラーワークス代表取締役社長の難波氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 『Tailor Works』は、多様なステークホルダーを巻き込む持続可能な共助型コミュニティの創出によって、産業活性・エコシステム作りをサポートするコミュニティアプリです。コミュニティコンサルティング等の伴走支援もあり、全国各地の事業会社や地域金融機関、自治体等で導入が進んでいます!
代表取締役社長の難波氏に伺いました
何をしている会社ですか?
難波:テイラーワークスは、コミュニティ創出と活性化のプロフェッショナルです。コミュニティアプリ「Tailor Works」の提供とコミュニティコンサルティング支援を通じて、持続可能な共助型コミュニティを通じた産業活性、エコシステム作りをサポートしています。
「Tailor Works」は、「オープンで参加者主体のコミュニティプラットフォーム」です。トークルーム、相談投稿、イベント&バーチャルネットワーキング、マガジンといった参加者同士の学びと交流の促進に必要な機能があり、事業会社、自治体、金融機関、スタートアップ企業、教育機関、関係人口といった多様なステークホルダー同士がコミュニティでつながることができます。更に各コミュニティの参加者は、1つのID/PASSで他の様々なコミュニティへも参加できるため、地域や業界を越えたブロックチェーン型のビジネスネットワーキングや課題解決ノウハウの体系化、イノベーション創出といった好循環が期待されます。
コミュニティアプリ「Tailor Works」
運営者は、活動データをバックヤード・ダッシュボードで把握でき、これまで関係性構築のために使用されていた様々なコミュニケーションツールを一本化できる点もポイントです。また、コミュニティ運営が初めての方へも、戦略支援や活性化のためのリソース提供といったコミュニティコンサルティングを通じて伴走支援いたします。2022年7月末時点で、Tailor Worksの登録者数は21,000名を超え、登録企業数は10,000社以上にのぼります。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
難波:日本のクラウドの黎明期、共同代表の山本と私は、Google・Nvidia・TESLAといったテクノロジー企業のローカライゼーションに従事し、全国47都道府県へ実際に足を運ぶことで、PRだけでは訴求できない現地のコミュニティに対するプロモーション、いわば元祖コミュニティマーケティングを行っていました。その活動の中で、地域が抱える課題には多くの共通項があることに気づき、「一つのプラットフォームへ課題を集積できれば、各地の課題解決は一気に進む。課題解決ノウハウの汎化と取り組み自体を共創型に変えていくことが望まれている」という市場のインサイトを発見しました。
さらに、外資系テクノロジー企業や日本のスタートアップ企業を中心にユーザーコミュニティの企画、プロデュース、運用を行ってきた経験により、Javaのようなデベロッパーコミュニティの共助の仕組みをビジネスにも適用する「課題解決 ×コミュニティ」の仕組みを構想し、テイラーワークスを立ち上げました。
これからの目標はありますか?
難波:2025年までに、参加者主体でコミュニティが自走・活性化する自立分散型の仕組みを整え、持続可能性の向上を促進することでコミュニティでの信用経済の循環と可視化(DAO)を実現します。更に2030年に向けてソーシャルインフラの確立を目指し、Tailor Works内の信用経済を社会で活用できる状態を作ります。将来的には、コミュニティが全国各地で運営されていく一方で、国内のマーケットやネットワークを海外へ展開し、グローバルユーザーとも繋がれる仕組みを構築していきたいと思っています。
最後に一言お願いします
難波:人は社会性の生き物です。古くは狩猟民族、農耕民族の時代から常に人の周りにはコミュニティ(≒社会)がありました。市場環境やテクノロジーの潮流も、20年来の大きな変革期が訪れている今、個人や組織・企業・団体に関わらず全ての人がステークホルダーとの関係性をアップデートさせ、ソーシャルキャピタルの醸成を考えていかなくてはなりません。
我々はこのコミュニティ新時代において、コミュニティのプロフェッショナルとして、様々な社会課題を解決していくエコシステム創出を手掛けていきます。コミュニティを通じた価値共創で、分散型社会を見据えたイノベーションを一緒に実現しましょう!
- めぇ〜ちゃん
- 各地域のサステナブルな発展を後押しするためにも、コミュニティ作りは重要ですね。
それでは次回もお楽しみに!
関連リンク
関連記事
-
スタートアップに会いたい!Vol.88- 三菱商事
2024年11月05日
-
未来の世代に、豊かな食を。 - HarvestX
2024年10月31日
インタビューの記事
-
アジア市場を足がかりに、グローバル展開を加速するトリファの成長戦略を聞く
2024年11月07日
-
スタートアップに会いたい!Vol.88- 三菱商事
2024年11月05日