- インタビュー
2022年11月14日
スタートアップに会いたい!Vol.59- 南海電気鉄道
- 南海電気鉄道株式会社
東本 真奈(写真左) - イノベーション創造室 新規事業部 上級主任
- 南海電気鉄道株式会社
粉川 純一(写真右) - まち共創本部 企画部 課長補佐
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業70社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2022」からご確認いただけます。
静岡銀行に続く第59回目は南海電気鉄道です。南海電気鉄道の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
東本氏に伺いました
何をしている会社ですか?
東本:当社は創業以来、大阪府・和歌山県を基盤に運輸業・不動産業・流通業・レジャー事業を主に多角的に事業を展開してきました。運輸業では、大阪・なんばから関西国際空港、世界遺産の高野山への輸送を基幹に、軌道線や沿線を拠点に運行するバスによる輸送網を形成しています。不動産業では沿線での住宅開発をはじめ、主要ターミナルを中心に商業・オフィスビル、マンションなどを経営しています。またショッピングセンターや駅ナカ商業施設などの流通業、宿泊施設やボートレース場などのレジャー業を展開しています。
少子高齢化に伴う沿線の人口減少や社会の生活スタイルの変化など、従来のビジネスモデルを変革させていく必要があります。中期経営計画(2022年~2024年)では「共創」を掲げ、当社の最重要事業拠点である大阪・なんばエリアの都市格を高めるまちづくり(グレーターなんば創造)や、新規事業開発及び社内ベンチャーの創出、eスポーツ事業など、成長への「未来探索」を掲げて取り組みを進めています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
粉川:中期経営計画として「共創」を掲げ、外部とのアライアンスにも積極的に取り組んできました。各事業部門に繋ぐための「アライアンス専属員」を設け、様々な企業との事業創出を目指しています。今年は関西発事例として、株式会社ネクイノと南海電鉄グループの駅・商業施設などの女性用トイレで生理用ナプキンを無料提供する実証実験を行いました。
またイノベーションを創出するための人材育成・シード掘り起こしを目的とした事業創出支援プログラムを展開しています。提案者本人が代表取締役に就任し、出向起業という形で社内ベンチャーをこれまでに3法人輩出しています。
2022年6月からは「eスポーツ事業」に本格進出し、施設運営やイベント運営を柱に事業を拡大しています。デジタルネイティブ世代が健全かつ健康にeスポーツを楽しみ・活躍できる仕組み作りの中で、よい共創が生まれれば嬉しいです。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
粉川:基幹事業である運輸業は、長引くコロナ禍により社会情勢が変化する中で早急に変革を迫られています。また流通業やレジャー業においても昨今の多様な生活様式・価値観が浸透し、新たな価値創造が求められています。
スタートアップの方々とは、既存の事業領域や沿線価値向上につながるような取り組みをご一緒できればと考えています。新しい事業創造の可能性がありましたら、ぜひお声がけいただきたいです。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
東本:以下のアセットを用意しています。
- 多様なアセットタイプの保有物件
・鉄道の駅施設や車両、沿線の商業施設やオフィスビル等
・なんば駅前広場(※2023年度完成予定)
→大阪・ミナミの玄関口の重点エリアとして、都市魅力の向上や活性化を目的としたなんば駅周辺における空間再編推進事業を実施中。
・新今宮さんかくち
→大阪市内の交通の要衝であり、リゾートホテル建設やインバウンド需要で存在感が高まる新今宮駅周辺の、魅力創出や回遊性の向上を目的とした鉄道高架下の多目的広場。 - とんぼりリバーウォーク(当社管理受託物件)
・水面に映る色とりどりのネオンが印象的な大阪の観光名所・道頓堀川の両岸に整備している約2㎞の遊歩道。 - 子育て世代向けポータルサイト”なんかいくらし”の活用
・南海沿線を子育て世代が住み続けたくなるまちにするために、くらしや子育てに役立つ情報や親子で楽しめるイベント、魅力的なスポットなどを発信。 - 当社が運営するeスポーツ施設等
・2022年10月現在、eスポーツ体験型ショールームを大阪府内に2店舗展開。
最後に一言お願いします
東本:当社は「明日を創造する総合生活企業」として、創業以来さまざまな事業を手掛けてきました。スタートアップの皆様との共創し、共に成長を実現できればと考えております!
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事務局から折り返し連絡いたします。
<送付先>kddilabo-info@kddi.com
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・連絡先情報(氏名/役職/メールアドレス)
・面会/提案希望先(大企業名/提案概要)※複数可
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