CROの杉本氏に伺いました

何をしている会社ですか？

杉本：人と人がお互いをリスペクトし、すべての出会いが学びになる社会を作ることをミッションに、オンラインコミュニケーションや動画解析のAIを提供しています。

zoomやTeamsなど日常使っているコミュニケーションツールを連携して、相手の表情・顔の向き・視線・音声・動作などの色々な要素から、興味関心度や集中度といったエンゲージメント、議論が活性化の度合いを測るアクティビティ、精神的にもイキイキとしているかを測るメンタルヘルスといったスコアで見える化します。

これらは著書「1分で話せ」で有名な伊藤羊一さんに活用いただいていることによる協力、浜松医科大学や慶應義塾大学の協力により有用なソリューションになってきたのではないかと感じています。ちなみに弊社の技術は、2022年12月末時点で国際特許192件出願済みであり世界で唯一無二だと思います。

なぜ会社を立ち上げたのですか？

杉本：コロナ禍で2020年4月に緊急事態宣言が出た後、学校をはじめとして会社でも出社禁止になり、オンラインコミュニケーションを余儀なくされましたよね。一般的にオンラインだと一人一人の表情は読みにくいと言われました。

しかし、オンライン環境だからこそテクノロジーの力を使えば人では気がつかなかったことに気がつくことができ、一人一人の寄り添ったコミュニケーションが出来るのではないか。そのように考えて、コロナ時代のペインをゲインに変えるサービスを作ろうと思ったのが起業の背景です。

また、私たちの解析技術は、元々笑顔が多いとか顔立ちに影響を受けることなく、相対的な変化に着目してスコア解析を行っているのですが、これは人種・国籍・性別などでのカテゴライズをしないという会社の理念を大事にしているからでもあります。

また、こういった理念に共感が得られたのでしょうか。今では弊社のインターンには、インドのトップ校であるIIT（インド工科大学）から10000人以上の募集があり、従業員の半数はIIT卒のトップクラスの若手エンジニアが占めています。

これからの目標はありますか？

杉本：設立から2年余り経過しましたが、弊社の技術の精度、独自性、経営課題への伴走力などをご評価いただき、ありがたいことに多くのエンタープライズ企業様の導入実績を積み重ねることができましたし、弊社の技術を活用することで初めて、メンタルヘルス不調検知の精度が上がったなどの実証研究の事例もあります。

また弊社の取組みが評価されたのか、2022年には日本で唯一SXSW(新しい事業アイデアや創造的な技術を持つ新興企業が登壇する世界的なイベント)でファイナルピッチに登壇し、2023年2月27日・28日にはcity tech Tokyoでの登壇にもご招待いただきました。

このように弊社の技術は様々な活用ができますが、直近では、リモートワークやハイブリッドワークを取り入れている企業様向けに、日常のあらゆるオンラインコミュニケーションをもとに1on1の解析し、心理的安全性やメンタルヘルス等の状態を見える化すること、その解析から得られるインサイトや具体的なアクションをAIが教えてくれる「リモートワーク時代の基幹となるマネジメント支援ツール」を目指して活用いただける企業やパートナーを増やしたいと思っています。

これを通じて、人々があるがままに幸せに生きられる社会を創っていきたいと思っています。

最後に一言お願いします

杉本：コロナ禍を経てリモートワークやハイブリッドワークでの働き方が一般的になってきました。その一方でオフィスにいたら気が付いた相手の変化を見逃してしまったり、相手に適切なアクションを取れなくなったり、マネジメント上の課題も多いと思います。

どの企業にも多かれ少なかれこのような課題は存在していると思いますので、ぜひ活用してみたいとご興味持った企業様や、一緒に我々の理念に賛同してソリューション提供していきたいパートナー企業様などは、お気軽にお声がけいただけると幸いです。