- インタビュー
2023年03月01日
宿泊機能つきサテライトオフィスの運営 - Island and office
- Island and office株式会社
柏木彩 - 代表取締役(共同代表)
2023年2月17日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
4社目はIsland and officeです。離島の宿泊機能つきサテライトオフィスの企画・開発・運営するスタートアップです。今回は、Island and office株式会社 代表取締役(共同代表)の柏木彩氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 「I&O」は、リゾート地に位置する宿泊機能つきのサテライトオフィスです。法人会員は、月額55万円〜でオフィスをご利用いただけます。
代表取締役(共同代表)の柏木氏に伺いました
何をしている会社ですか?
柏木:事業内容は、建築設計およびオフィス運営です。具体的には、まず会員制サテライトオフィス「I&O」になります。こちらは法人を対象にしており、宿泊できるサテライトオフィスを建設・運営しています。2021年5月に八丈島に一棟目をオープンし、2023年秋に熱海、2024年には奄美大島にも拠点を拡大予定です。
会員企業は年間30日、一棟貸しで月額55万円〜で利用でき、圧倒的に非日常な空間・立地・体験を通じて、エンゲージメント向上、生産性・創造性向上を図ります。想定用途は、経営合宿、チームのオフサイトなど事業推進に関わるもの、オンボーディング、研修など人事施策に関わるもの、ワーケーションやリトリートなど社員のウェルビーイング向上を目的としたものなど、多岐に渡ります。
もう一つはリゾートオフィスの設計です。こちらは、国内・海外のリゾート地や地方を中心にオフィスの設計を手掛けています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
柏木:創業のきっかけは、2010年に徳島県神山町にサテライトオフィスや宿泊施設を作ったことです。IT企業のエンジニアが移住してPC一つで働く様子が目新しく、話題になりました。
その後も神山町には様々なレストランや宿泊施設などができ、2011年には町で史上初の社会増(転入と転出の差がプラスになること)を遂げ、2023年4月には高等専門学校が完成する予定で、現在、高等専門学校の設計も手掛けています。場をつくることで、人の流れと人の生き方が変わるのを目の当たりにしたことがきっかけになりました。
解決したい課題は主に下記3つです。
- ローカルアセットの活用・地域創生
日本には素晴らしいローカルアセットがあるにも関わらずうまく活用できていない。全国の離島や地方に、神山町のような地域を他にもつくっていきたい。 - 幸福度の上昇
日本は先進国の中でも極めて幸福度が低いことで知られている。働くと生きるが密接に関わる中で働く体験を豊かにすることで、1人ひとりの幸福度向上を目指していきたい。 - 企業価値の向上
日本の国際競争力は低下している。人的資本経営が注目されているように、人への投資は急務である。幸福に働く人を増やすことで、生産性、創造性、利益の向上に寄与していきたい。
これからの目標はありますか?
柏木:ワクワクしながら働く人を増やしたいです。ワクワクは新しいものを生み出す源泉であり、それによって企業価値も上がります。また、人の流れが変わることで地域の価値は向上し、空間や体験の提供を通じて個人、企業、社会、地方の良い循環を生み出したいと考えています。
まずは働く場所(オフィス)へのアプローチから開始し、「働く」と「生きる」に必要なさまざまな空間・体験を設計していきたいですね。しばらくは、拠点を拡大しつつ八丈島を徹底的に開拓して、インバウンドニーズにも応えていけるサービスを作りたいと考えており、長期的には海外展開にもチャレンジしていきたいです。
最後に一言お願いします
柏木:地域創生、土地開発、新しい働き方や価値観の創造など、私たちだけでは到底成し遂げられない壮大な構想を掲げています。働く人達の幸福度を上げ、日本の競争力向上、経済発展に寄与していきたいと考えています。
短期的なリターンは期待しづらいビジネスですが、長期的にご一緒させていただけるパートナーを探しています。どうぞよろしくお願いいたします!
- めぇ〜ちゃん
-
チームビルディングや生産性向上に繋げられるのは、どの企業にとっても必要なことですね!ぜひご利用ください!
それでは次回もお楽しみに!
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