- インタビュー
2022年02月03日
あらゆる社会活動の中で映像を「シーン」で使えるようにする - RUN.EDGE
- RUN.EDGE株式会社
小口 淳 - 代表取締役社長
KDDIは、映像分析のSaaS・クラウド型プラットフォームを運営するスタートアップ、RUN.EDGEへ追加出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回はRUN.EDGE代表取締役社長の小口氏にお話を伺いました。
代表取締役社長の小口氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小口:RUN.EDGEは、富士通株式会社の事業から独立・カーブアウトした、映像分析のSaaS・クラウド型プラットフォームを国内外で提供しているテクノロジー・スタートアップです。動画の高速シーン検索・再生技術と革新的なUI/UXをコアとして、国内外のトッププロスポーツチームや教育機関向けに、世界一のプロダクトを提供しています。
野球向けアプリケーション「PITCHBASE」は、日本(NPB)と米国(MLB)において14以上のプロ球団で採用されています。また、サッカー・バスケ・ラグビー他フィールドスポーツ向けアプリケーション「FL-UX」は、Jリーグクラブ、Bリーグクラブ、欧州リーグクラブをはじめとした国内外の80以上のトッププロ・アマチュアクラブに利用されています。
野球映像の検索・分析アプリケーション「PITCHBASE」
なぜ会社を立ち上げたのですか?
小口:クラウド上にたくさんの動画が溢れるなか、動画ファイルを横断して見たいところ(シーン)を検索して、見たいシーンだけ見られることが必要になると考えておりました。そんな中、スポーツの分析のユースケースで「映像をシーンで再生する」という機能がとてもフィットし、野球やサッカーのチーム向けにアプリケーションを開発し事業を開始しました。現在はスポーツで育てた「シーン再生技術」をベースに、教育やエンターテイメントなどにサービスの展開を始めています。
優れたプロダクトは新しい体験をユーザーに提供し、新しい習慣・文化を創ることができると考えております。RUN.EDGEは、シーン再生というコア技術を育てつつ、新しい文化を作れるような洗練されたプロダクトを魂を込めて開発をしております。今後も、ものづくりで社会に新しい価値を提供できるよう頑張ります。
これからの目標はありますか?
小口:今回プレシリーズBラウンドで調達した資金により、プロダクト・技術をよりレベルアップさせるとともに、国内はもちろんヨーロッパとアメリカを中心に本格的なグローバル展開を進めて行きます。そして近い将来、映像シーンを使ったスポーツコミュニケーションのグローバルスタンダードを目指しています。
更に、RUN.EDGEの技術プラットフォームを活用し、教育、エンタープライズ分野等への他業種展開も一層進めていく予定です。
資金調達を通して期待していることはありますか?
小口:これからのコミュニケーションの形は、より映像と密接に結びついて、より直観に近いものに進化していくと考えています。それは5Gのような情報インフラの高度化に加えて、RUN.EDGEが提案する「映像をシーンで使える」のような技術浸透・社会実装も掛け合わせて実現されるものと想像をしております。
5G時代、ポストコロナ時代の体験創造をリードされているKDDIとご一緒し、そのような未来を早く・深く実現したいと思います。
最後に一言お願いします!
小口:RUN.EDGEのシーン再生プラットフォームを活用すれば、映像活用に対する様々な新しいアイディアをスピーディーに実現することができます。是非、皆様と一緒に新しい映像体験を創造できればと思っております!
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