- インタビュー
2021年08月26日
アートIPを活用したマーケティングコンサルティング- HARTi
- 株式会社HARTi
吉田 勇也 - 代表取締役社長
2021年8月19日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
1社目はHARTiです。アートIPを活用した企業向けコンサルティングサービス「HARTi for Business」を展開するスタートアップです。今回は株式会社HARTi代表取締役社長の吉田 勇也氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- 「HARTi for Business」とは、アートマーケティングに関するコンサルティングサービスです。SNSデータ分析を通じてアート関連企画の効果を可視化し、事業成長にコミットします。
代表の吉田氏に伺いました
何をしている会社ですか?
吉田:HARTiは国内最大級の現代アーティストのプロダクション事業を展開しています。具体的には、創作活動に追われる現代アーティストの経営面の成長サポートと、企業向けのアート関連IP(知的財産)を用いたコンサルティングサービスを提供しています。当社独自の審査を通過した50領域100名を超える現代アーティストとパートナーシップ連携を結び、一部上場企業から地方自治体まで30を超えるプロジェクトにアートIPをご活用いただき、多様なステイクホルダーにおいて企業価値向上をサポートしています。
HARTi事業概要
なぜ会社を立ち上げたのですか?
吉田:2017年に21歳で英国・ロンドンへ渡り、当時の私はアートは高尚な存在だと感じていたのですが、ロンドンの文化・芸術に関する政策がそのイメージを根本から変えました。「芸術の無料解放は市民の福利厚生に繋がる」というメッセージを打ち出し、アートが都市の生活を精神的に豊かにするツールとして機能しているところに大きな可能性を感じ、「都市で機能するアートの実現」をミッションに会社を立ち上げました。
これまではアートと触れ合う体験は非日常の体験として捉えられてきましたが、アート×医療、アート×不動産、アート×教育といったアートの機能的価値を証明し、都市のインフラとして機能させていきます。
今後の世界におけるアートのあり方は、一部の限られた人々が楽しむ高尚な文化・芸術という枠を超え、都市の経済活動と密接に関わり、社会の多様な価値観を生み出していく源泉となると確信しています。当社の存在意義は一過性のビジネス活動を目指すものではなく、これらのアート産業の発展を通じて新しい文化・芸術産業のエコシステムを創造し、都市における人々のウェルビーイングの実現を目指すものです。
これからの目標はありますか?
吉田:「感性が巡る経済を創る」ことを当社のミッションとしています。今後の世界は物質的な豊かさから精神的豊かさへと言われて久しいですが、SNSでの誹謗中傷などウェルビーイングな暮らしの実現には未だ解決策が乏しい状態です。そこで当社はアートを通じた多様性理解、異文化交流、本質的豊かさを全ての人へ届けるべく、ソフトコンテンツを用いた都市設計にも挑戦をしたいと思っています。まるでディズニーランドのパーク内ような、個性・感性を存分に発揮できるリアルな社会・経済圏を創るべく、是非当社サービスも様々な企業様とともに成長をさせていただき、この目標を一緒に実現させたいです。
最後に一言お願いします
吉田:当社はアート領域において少し異質なビジョンを掲げており、だからこそ多くのメディア様からも注目をいただいております。当社との取り組みは、事業価値を向上させるものに留まらず、ベンチャーとの共創事例や文化・芸術の発展へ尽力する企業としてのブランディングにもポジティブな影響をもたらすことができると考えております。様々な角度での事業連携が可能ですので、まずは一度ご相談をいただけますと幸いです。
- めぇ〜ちゃん
- 海外に比べマーケットが小さい日本のアート市場ですが、効果的に事業に取り入れられるようになればより広まっていくかもしれませんね!
それでは次回もお楽しみに!
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