CEOの向縄氏に伺いました

何をしている会社ですか？

向縄：DataGatewayは、日本、シンガポール、エストニア、インドをはじめとして各国に拠点を置くグローバル企業です。ミッションとして「データ活用を通して社会における課題を解決すること」を掲げ、AI・データサイエンス、ブロックチェーン技術、分散コンピューティング、分散IDを柱にWeb3.0の世界で、ユーザが自分の情報を自分で管理することができるようになるためのデータ分散型プラットフォーム「3Cloud」「Woollet」の開発、及び企業への導入・DXコンサルティングを行っております。

なぜ会社を立ち上げたのですか？

向縄：弊社はデータのセキュリティや所有権が問題となる昨今、分散型のネットワークを構築することでデータ管理のあたらしい世界（Web3.0）を推し進めるために事業を立ち上げました。

Web3.0の世界では、データ移動の可視化と確認が可能となることによって、現在の情報の中央集権型（＝ある機関により情報が管理されている状態）から、分散型の管理（＝各々が情報やデータの所有権を持つ状態）に移行できるようになります。

国際情勢の急激な変化や、個人情報への考え方が変化する昨今では、Web3.0の概念が情報やデータを管理する上で標準的な考え方となる時代が到来すると考えています。そのような社会に差し掛かる中で、DataGatewayはWoolletをセキュアなデータ活用のプラットフォームとするべく開発を進めております。

これからの目標はありますか？

向縄：Web3.0とは、末端にいるユーザーが自身のデータに所有権を持ち、コントロールできる状態のことです。例えばユーザーが送っているデータ、受け取っているデータ、何を支払いその対価としてなにを受け取っているのか検証可能なWebであり、日本政府も推進しているSocity5.0にとっても重要な位置を占めています。

これによっていわゆるトラストレスの状態の実現＝トラストをする対象が機関（Institution）からBitcoinのようなプロトコルに移行できるようになります。そのため、プロトコルが様々なサービスの中核となる時代が到来する可能性が高いです。

そのような社会に差し掛かる中で、データが誰によってどのように使用されているのか、ユーザーがデータを完全にコントロールできることが重要であり、それを実現できるWoolletには大きな可能性があると考えています。Woolletを使うことでユーザーは自分のデータへのアクセスや販売、記録の共有、情報を開示せずに証明したり、必要に応じてデータを削除することもできます。

ユーザー自身がデータを保持、管理、活用するため、GDPRなどの法制度に対して対応をする必要がなくなり、既存の企業がユーザーの個人データにアクセスするためのプロセスとは全く異なるシンプルさでそのデータをマネタイズできるように支援します。私たちの技術により、信頼を原動力としたSOVEREIGN DATA ECONOMY（主権的データ経済）を実現したいと考えています。

最後に一言お願いします

向縄：Woolletを活用すれば、今までと全く違ったデータ管理を行うことで、安全かつ国際的なルールに配慮した上でデータの活用が可能となります。そのことによって御社のデータ資産の価値を向上するとともに、急速に進むWeb3.0の潮流に対して既存のコミュニティや資源を移行するために効果的なソリューションとなりますので、ぜひ実用ケースを一緒に構築させていただきたいと思っております。