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2023年01月16日

スタートアップに会いたい!Vol.60- 阪和興業

阪和興業株式会社
鈴木 佳奈
食品・エネルギー・生活資材新規事業推進室

連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業70社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2022」からご確認いただけます。


南海電気鉄道に続く第70回目は阪和興業です。阪和興業の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!


鈴木氏に伺いました

何をしている会社ですか?

鈴木:阪和興業株式会社は鉄を主に扱う総合商社です。70年以上にわたって培ってきた流通における経験と実績をもとに、基盤を抑えながら新しい事業にもチャレンジしている会社です。

第9次中期経営計画ではRun up to HANWA 2030 ~いまを超える未知への挑戦~を基本方針に、ESG,SDGsに根差した経営を基礎とし、「経営基盤の強化」「事業戦略の発展」「投資の収益化」の3階建ての構造の元、2030年度を見据えた持続的な成長への取り組みを進めています。

国内鉄鋼事業では垂直統合型ビジネスの積極展開、物流希望改革、海外鉄鋼事業では地産地消型ビジネスの拡大、プライマリーメタル事業では電池関連ビジネスの多角化、リサイクルメタル事業ではアルミ・銅リサイクル販売強化、食品事業では海外販売、加工機能の強化、エネルギー・生活資材事業ではエネルギー転換への対応、などそれぞれの事業において経営計画方針に沿った事業戦略の発展のため国内外問わずチャレンジしていきます。

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?

鈴木:社内で一番オープンイノベーションに取り組んでいる、2018年に立ち上がった食品・エネルギー・生活資材新規事業推進室についてご紹介します。5年後10年後の新しい部署の事業のタネを見つけ、育てる部署です。

商社という事業体なので掴みどころがないと思われがちですが、逆に言うと柔軟性が高く、いろんな切り口で事業創造ができるともいえると思います。食品、エネルギー生活資材関連に纏わる話であればベンチャー企業、大学など組織に囚われずいろんな角度から取り組みを行っています。

企業内pitchで各営業部とのマッチングを行ったり、実証実験の場所を提供したりなど、他社さまのラボのような場所は保有していないものの、適宜事業化に向けて動いております。食品分野でコンタクトしていた先が、エネルギー分野の方が技術を活かせるなど部門跨って事業開発に発展することもあります。間口広く動いております。

御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?

鈴木:食品事業>育てる水産事業の創出
捕るだけではないサステナブルな社会を目指して海面、陸上養殖、餌、養殖技術などを駆使し資源の枯渇にも耐えうる事業創出を目指しています。既存の商売は海外から水産物を仕入れ、国内に販売するというものですが、ただ捕るだけでは今後事業は縮小傾向という危機感を持っています。ですので、育てる、つくるという点から事業創造をしたいと考えています。私たちが思いつかないような技術やノウハウをお持ちの方々と事業創造していきたいです。

エネルギー事業>エネルギーの脱炭素、CO2削減にかかわる各種商品やサービスの創出・循環型リサイクル事業を可能にする各種商品やサービスの創出
バイオマス燃料の取り扱いを増やしていますが、燃料の新しい原料の開拓などまだ市場は余白があると考えています。循環型リサイクルでは原料の入口から再利用の出口までそれぞれの過程で必要となる技術、管理方法など時流にのった技術やサービスを提供している方々とシナジーを生み出せたらと思っています。

生活資材事業>日用品、生活雑貨 (袋など) にかかわる新たな商品開発、新規素材商品の創出、自動化等の新規物流、ピッキング技術の導入
人々の生活に一番身近な商材を取り扱う部署です。バイオマス製品だけでなく新素材や、受発注業務や物流の効率化は今後取扱商品数を拡大するには必須事項と考えております。AIや自動化ツールなどいろんな角度からチャレンジしていきたいです。

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?

鈴木:商社ですので国内海外にネットワークがあります。抽象的ではありますが、情報そのものだったり仕入れソースや販売ソースを活用していただけると思います。

最後に一言お願いします

鈴木:事業創造といっても簡単にできないことは重々承知です。しかしながら組織体に囚われず協業がしやすくなった今だからこそ、チーム、パートナーとして補完し合いながらこの世の中の課題を一つでも解決していきたいと考えています。

社名も含め堅苦しい会社と思われるかもしれませんが、フットワーク軽く、間口広くポジショニングしておりますので、食品、エネルギー、生活資材関連にピンときた方いらっしゃいましたら、ぜひお声掛けください。よろしくお願いいたします!

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