- インタビュー
2022年10月28日
スタートアップに会いたい!Vol.57- アミューズ
- 株式会社アミューズ
白石 耕介 - 株式会社アミューズ 上席執行役員
株式会社Kulture 代表取締役
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業70社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2022」からご確認いただけます。
サントリーホールディングスに続く第57回目はアミューズです。アミューズの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
白石氏に伺いました
何をしている会社ですか?
白石:「感動だけが人の心を撃ち抜ける」の思いのもと、アーティスト(ミュージシャン、役者、クリエイター、スポーツ選手等)をマネージメントしながらコンテンツ(音楽、映像、舞台、イベント、商品等)を作り、さらにファンの皆さんに直接お届けするまでをビジネスとする総合エンターテインメント企業です。
各種サービス(EC、ファンクラブ、ライブ配信等)のプラットフォームをDX化・内製化し提供しています。そのような意味でのテクノロジー分野に加えて、今後の成長分野として、先端テクノロジー(Web3.0、Web2.5、メタバース等)を使ってエンターテインメントの可能性の再定義と新たな価値創造を目指しており、これらの領域ではスタートアップとの協業が不可欠と考えています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
白石:先端テクノロジーのトレンドを既存事業に取り入れるともに、新しいサービス/事業/IP開発を生み出す場として株式会社Kultureを設立しました(2022年4月27日)。また同時に親会社アミューズと連携してKultureFUNDを設立し、国内外のスタートアップへの投資及び連携強化を図っています。2022年9月現在2社への出資を実施、現在も様々な企業様と議論・検討を進めています。当該ファンドではスタートアップとの柔軟な事業連携につながるよう、出資だけでなく様々な形でのファイナンスを行えるように設計しています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
白石:Kultureでは、テクノロジーの力とエンターテインメントを掛け合わせ、次世代のエンターテインメントを創出・推進していくことをミッションとしています。その実現に向け、メタバース・NFTをはじめとしたWEB3領域で必要とされる技術を持った人材の確保、もしくはそのようなチームとの連携が不可欠と考えています。スマートコントラクトの作成、3Dグラフィックスの制作、ブロックチェーンにおけるトークンエコノミーやコミュニティ設計など、これまでのエンターテインメントに必要とされていた知識や枠組みを超えた、技術や発想を取り入れていかなくてはならないと思っています。
とはいえ、単に先端テクノロジーを取りいれるだけでは新しいエンターテインメントは生まれません。アーティストや作品に対する熱量、ファンの皆さんに対するリスペクトがあって初めて、世の中に届くサービスを作ることができると思いますし、Web3やメタバースなどの新しい領域で価値のあるエンターテインメントを生み出せるのではないかと考えています。技術をもったスタートアップの皆さまと、エンターテインメントと向き合う私たちが一緒にプロジェクトを作っていくことで、アーティストやクリエイターそしてファンの方たちにとって一番いいものは何かを考え、新たなムーブメントを起こしていきたいです。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
白石:アミューズには、ミュージシャンや俳優をはじめ、アスリートやクリエイターなど多くのアーティストが所属する他、独自のIPやコンテンツも多く生まれています。そのようなアーティストやIPと連携し、新しいプロジェクトやサービスを作り出す機会がある他、ファンやユーザーに直接届けるところまでを一気通貫で行える環境があります。
最後に一言お願いします
白石:NFT・メタバース・Web3という新しい技術が過熱している中で、それらの技術をどう活用することで次世代のエンターテインメントを生み出すことに繋がるのかが、いま問われているように感じています。それらを考え形にしていくことは、難しい反面とても面白いことであり、大きな可能性を秘めています。
スタートアップの皆さまと私たち、互いの力を掛け合わせて、新しいサービス・新しいコンテンツを一緒に作り出していきましょう!
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