- インタビュー
2021年05月24日
スタートアップに会いたい!Vol.6- ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
古澤 純 - 経営企画グループ経営推進チーム チーフマネージャー / ソニーミュージック アクセラレーションプログラム「ENTX」 運営責任者
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業80社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2023」からご確認いただけます。
日立製作所に続く第6回目はソニー・ミュージックエンタテインメントです。ソニー・ミュージックエンタテインメントの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
古澤氏に伺いました
何をしている会社ですか?
古澤:皆さんが当社に持つイメージはたぶん「レコード会社」だと思います。ですが、音楽を軸に様々な事業を多面的に展開しています。現在は、音楽事業(レコード、マネジメント、コンサートライブ)、アニメ・ゲーム事業(鬼滅の刃やFate/Grand Orderなど)、キャラクターライセンス事業(PEANUTSなど)といったIPを産み出す機能と、産み出したIPを広くユーザーの方にお届けするための仕掛けを提供するエンタテインメントソリューション事業を備えた総合エンタテインメント・コングロマリットとなっています。
今後は特に最後のエンタテインメントソリューション事業について多くの方と協力協業していく必要があるのではと思っています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
古澤:昨年度からはコロナ禍の影響で一旦休止していますが、2018年度と2019年度に「ENTX」というアクセラレーションプログラムを実施させて頂きました。これはエンタテインメントに、スタートアップの皆さんのアイデアやテクノロジーや情熱を掛け合わせることによって価値を産み出していくという「Entertainment」の「ENT」に「X」(掛ける)という意味合いと、それが爆発的に価値を創造する=「Entertainment Explosion」という想いが込められたプログラムです。この取り組みなどをきっかけとして様々な協業をさせて頂いています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
古澤:特にコロナ禍で浮き彫りになりましたが、エンタテインメントをユーザーの皆さんにお届けする方法が非常に多様になりつつ、また同時に何が正解なのか誰もまだわからない状況になりました。弊社はその最適解を求め続けています。それにはスタートアップの皆さんのアイデアやスピードや情熱が必要だと思っています。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
古澤:まずご理解頂きたいのは、IP(音楽やアーティスト、アニメやキャラクターなど)はそうそう簡単にはお使い頂けないということです(笑)。ただ、それは運と縁とタイミングによるかなと思っています。また、我々も様々なリサーチをしていたり、POCを回していたりします。そういったものの中にうまくマッチするものがあれば、そういった環境や場をご提供可能と思っています。
最後に一言お願いします
古澤:エンタテインメントの領域はもしかしたら皆さんから閉鎖的に見えるかもしれません。私たち自身もちょっと自覚しています。ただ、我々も今までのままでいいと思っていませんし、特に若い世代はどんどん外に出て行こうとしています。そういった方々とぜひ熱い議論を交わして頂きたいと思います。
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