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2021年08月03日

スタートアップに会いたい!Vol.26-フジテレビジョン

株式会社フジテレビジョン
清水俊宏
チーフビジョナリスト
政治記者、ディレクター、プロデューサーからキャリアをスタートし、現在はデジタル戦略構築や新規事業開発を担当。

連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業50社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2021」からご確認いただけます。


TDKに続く第26回目はフジテレビジョンです。フジテレビジョンの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!


清水氏に伺いました

何をしている会社ですか?

清水:コンテンツの力で驚きや感動を与える会社です。テレビ事業もやっています。“テレビ”の仕事は「3つのソウゾウ」でできていると考えています。「想像」、「創造」、そして「送像」です。別の言い方をすると、これまでにない企画やアイデアを想像する「考える仕事」、新しいコンテンツを創造する「作る仕事」、映像などのコンテンツをユーザーのもとに送る「届ける仕事」の3つです。

「送像」に関しては、テレビというデバイスに加えて、スマホ、PC、デジタルサイネージなどコンテンツを届けられる場所や機会が増え、趣味趣向・生活スタイルの多様化によって届け方も複雑化しています。そのため、コンテンツの内容や作り方も、これまで以上に新しい形にチャレンジしたいと考えています。ビッグデータを駆使した「想像」もあるかもしれませんし、ドローン撮影やAIによる編集の「創造」もあるかもしれませんし、VRやIoTを駆使した「送像」もあるかもしれません。また、コンテンツの力で驚きや感動を呼び起こすことができるのであれば、映像に限らず、マンガ、イベント、音声、ゲーム、教育など様々な領域にチャレンジもしています。

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?

清水:KDDI ∞ Laboで出会って取り組みに発展した事例を3つご紹介します。

  1. フジテレビで大晦日に放送された『RIZIN.26』で、高画質な自由視点映像を用いたリプレイ映像が放送に導入されました。制作を担当したのは、4DReplay Japan社です。選手から繰り出される華麗な技や勝敗の瞬間を、メインカメラと共にさまざまなアングルから解説するという放送内容の充実のほか、配信と掛け合わせることによるビジネスチャンスの創出なども検討しています。
  2. 簡単にモノをレンタルしあえる新感覚サービス「アリススタイル」を運営するピーステックラボ社とは、日本における新しいレンタル文化を創りたいと意気投合し、毎週木曜深夜に放送しているお笑いコンビEXITの冠番組『EXITV』とのコラボレーションを実現しました。レンタルをキーワードに、これまでにないOMOの取り組みもしたいと模索しています。
  3. 現代アートの越境ECに取り組むTRiCERA(トライセラ)社とは、日本の若手アーティストにフォーカスしてイノベーションを起こせないかと、まずはエンタメメディア「フジテレビュー!!」でアーティスト特集の連載をスタートしました。これをきっかけにテレビ番組に取り上げられるケースも出ていて、「アート」と「お茶の間」を近づけて面白い変革が起こせないかと考えています。また、オンラインオークションイベント「START」では、セレクターとしてフジ・メディア・ホールディングスも参加するなど、複合的な取り組みも進んでいます。

どのケースも、最初にサービス内容の聞き取りや情報交換をさせてもらったうえで、何か取り組みができそうであれば担当部署も含めて協議をし、「できることからやってみる」というプロセスで進んでいます。

EXITVスタジオ写真「EXITV」スタジオ

御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?

清水:スタートアップのみなさまと「新しい時代の伝え方」を創りたいと考えています。そこで、大きく以下3つのテーマを挙げています。

  • テレビ番組の新しい視聴体験の創出(セカンドスクリーンとしてのスマホ、AR、その他との連動など)
  • テクノロジーを駆使した番組作り
  • 新しいコンテンツ(映像・イベント)の創出

フジテレビの企業理念は「挑戦と創造」です。コンテンツ作りのノウハウや多くの方へのリーチ力をご評価いただくことが多いですが、私たちが美徳としているのは「常に新しいことに取り組む」ということです。フジテレビと掛け合わせてみたい新しいアイデアや技術があれば、ぜひ気軽にお声がけいただきたいです。

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?

清水:提供できるアセットとしては以下2つを挙げています。

  • テレビ番組・イベントなど連携機会
  • お台場オフィス等社内スペース

コンテンツでの連携はもちろん、十分な広さと観光客誘致力を誇るお台場という立地の有効活用などは、様々なサービスの可能性を広げられると考えています。

また今年6月から、私自身がMCとして登場するフジテレビ公式YouTube番組『#シゴトズキ』を開始しました。スタートアップ、投資家、企業の新規事業担当、マーケターなど様々な分野で活躍している方々の思考法を紹介しています。ここをベースに、スタートアップのみなさまとの様々な実証実験をしていく構想もありますので、ぜひチャンネル登録の上ご注目ください。

お台場本社ビルお台場本社ビル

最後に一言お願いします

清水:「イノベーションは一見無関係なモノ同士のかけ算で生まれる」とよく言われますが、もうちょっと違う計算式で表してみると『日常×日常×空想=イノベーション』なのかなと思っています。スタートアップの皆さんの日常と、テレビ局の日常に、空想を掛け合わせることでものすごい未来が広がっていく予感がするのです。まずは皆さんの日常を教えてください。私たちも日常を話します。そして、一緒に空想しましょう。結果はあとからついてきます。

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