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2022年06月14日

5月オープン リアル店舗「Meta Store」に早速行ってみたーー海外トレンドレポート

KDDI Open Innovation Fundのサンフランシスコ拠点では、北米や欧州のスタートアップ企業への投資や事業連携を目的として活動しています。このコーナでは現地で発見した最新のテクノロジーやサービス、トレンドなどをKDDIアメリカの一色よりお送りします。2022年5月9日にオープンしたメタバース関連商品を販売する初のリアル店舗、「Meta Store」1号店のレポート記事をお届けしたいと思います。


一色 望KDDIアメリカ
本誌の記者。KDDIオープンイノベーションファンドのアメリカ サンフランシスコ拠点でスタートアップとKDDIの事業創造を目指し、ディールソーシング(投資先探し)と投資評価に取り組み、既存の投資先企業もサポートしながらMUGENLABO Magazineの制作に携わる。趣味は世の中のトレンドサーチと、美味しいお店巡り、旅行、ジム通い。

はじめに

Meta(旧Facebook)社が2022年5月9日にサンフランシスコ空港近くのバーリンゲームに、メタバース関連商品を販売する初のリアル店舗「Meta Store」1号店をオープンさせました。バーリンゲームにはKDDIアメリカの営業拠点もあり、ここからMeta Storeは車で3分の場所に位置します。これは行くしかない!ということで、早速、週末に行ってみました。


看板はやや控えめなMeta store

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日頃から行列はあまりできないのか、列を誘導するパーテーションポールも少なかったです。

オープンしたてのため、渋谷のApple Storeくらいの混雑はしていると多少覚悟して行ったものの、列はまだない状態でした。思ったより看板は控えめで、店内もカフェくらいの広さでこじんまりしており、近くを通ってもこの場所にストアがあると気づかない人も沢山いると思いました。

現地の記事を見ると、いきなり人通りの多いところに大規模に出展するのではなく、1号店はトライアルの意味も兼ねてあえて小規模な出展とし、むしろユーザーからのフィードバックを迅速に得られる場所として活用していく方針だそうです。店員に聞いてみたところ、オープン初日の来店者数は400人程度で、その後通常の営業時は200人程度くらいだと教えてくれました。

順番待ちの列はできていなかったものの、この日は韓国から団体のお客様が来ているため入場制限をしており、10分ほど待機しての入店しました。

入店後、いちばん手前にディスプレイされていたのはMeta Quest2でした。よく見ると店内の至るところにQuest2が展示され、間違いなくリアル店舗の主力商品であることがわかりました。


店内に入って一番最初のディスプレイコーナー。右側がQuestで、左はMeta Portal Plus(後述)。


展示方法を変えてQuest2が店内のいたるところに展示されている

店内右手奥側には、予約制のQuest2の15分間のデモコーナーがあり、来場者が入れ替わり立ち替わりメタバース空間でのゲームを楽しんでいました。メタバース空間内の様子は壁面ディスプレイ全面に映し出されるため、オーディエンスも観ていて楽しめます。実際、ほとんどの来店者がデモ中にずっとムービー撮影をしていました。


デモの様子

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デモスペースの手前では、来場者がムービーを撮りながら歓声をあげたりプレイヤーを応援したりしています!

次に店内左手にディスプレイされていたのはRayBanとMetaがコラボしたスマートARグラス。お値段は$299~となっています。主な機能としては、グラスのサイドの部分についているボタンを押すことで写真や動画を撮影し、それをInstagramなどのSNSでシェアすることができます。また、スピーカーも内蔵されていて音楽を楽しむことも可能です。実際にトライしてみたのですが、さすがRayBan、普通にメガネをかけているのと変わらない装着感で、見た目の違和感もほとんど感じませんでした。


スマートグラス「Ray-Ban Stories」の展示コーナー

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サングラス仕様のものなどいろいろなデザインがあります!

ビデオ通話デバイスの「Portal」も販売されていました。
こちらはFacebook Messenger、WhatsApp、およびZoomを使って通話をすることができ、通話中はARフィルターをつけて会話を楽しむこともできます。Portalには、最も安価でサイズも小さい「Portal Mini」から、家のTVに接続することを想定した「Portal TV」まで、4つのバージョンが存在しますが、イメージムービーを見ると複数人(特にファミリー)でのユースケースを想定しているようでした。PortalはAlmazonAlexaにも対応しており、AIアシスタントとしても、またデジタルフォトフレームとしても活用できます。また、店舗内にはPortalを利用した疑似的なリモート会議が体験できるスペースも用意されていました。


Portalはデジタルフォトフレームの進化形のようなイメージを持ちました(Portal TVは画面がないため例外)。

Meta Storeで販売されているのはQuest2、Ray-Ban Stories、Portalの主に3点でしたが、これらの商品はアメリカの大手電化製品店であるBestBuyなどでも売られており、それら小売とはどのように差別化していくのか、また今後どのような出店戦略が立てられていくのか、楽しみに待ちたいと思います。


ベストバイにもMeta商品コーナーが最近設置された

一通り店内を見た結果、せっかく来たので何か買わなくては、と思い、結局この日はQuest2を衝動買いし、今更ながらBTSの曲でBeat Saberを楽しんでいます。昔からこの手のゲームは一向に上達しません…。今後もQuest2が無駄にならないよう、たくさん活用先を見出していきたいと思います。

以上

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