LAUNCHPAD SEED 23Wとは

IVS主催の「IVS LAUNCHPAD」は、「まだ世に出ていないアーリーステージのスタートアップの飛躍を支える発射台になりたい」という思いから立ち上がった日本最大級のピッチコンテストで、2023年に17年目を迎えました。過去に登壇した企業の60社以上がEXIT、10億円の資金調達を行った企業が35社以上あり、次世代起業家の登竜門とも言われています。

一方、すでに実績のある企業が優勝や入賞する傾向が強まってきたことを背景に、シードスタートアップに特化したピッチイベント「LAUNCHPAD SEED」が誕生しました。今回のLAUNCHPAD SEED 23Wでは、白熱したスタートアップピッチが行われました！

LAUNCHPAD SEEDピッチイベント

多数の応募者の中から厳しい選考を経て選ばれた決勝進出した9社は、審査員の審査による1位~3位の入賞、オーディエンス賞、東急不動産賞をかけて迫力あるピッチを行いました。各社のピッチや事業内容をご紹介していきます！

めぇ〜ちゃん

大勢の参加者が注目する中、色んな領域のスタートアップのピッチが繰り広げられました！

1. 株式会社MISSION ROMANTIC
   本を介したマッチングサービス「MISSION ROMANTIC books」を通じて、本棚で手を手が重なるような偶然の出会いを提供。同じ本を読んだ人同士がオンラインで出会い、両者がYesとなった場合は連絡先交換が可能。毎月厳選された本をセレクトし、満足度4.1と高評価を獲得している。今後はリアルイベントにも注力し、オンラインオフライン両面でのマッチングを加速していく。
2. 株式会社ドライバーテクノロジーズ
   ドライバーのマッチングプラットフォーム「ドライバーダイレクト」の提供。EC化率の向上に伴いドライバー需要が加速した一方で、2019年の改正により有資格者数が激減したことを受け、全国各地の運送会社とマッチングできるサービスを開発。ドライバーは、気になる仕事内容を電話やチャットで相談できる。
3. 株式会社FRINGE
   ホテル・旅館の施設管理を変革する修繕ベースのメンテナンスアプリ「HoteKan」の提供。従来は故障や不具合を発見してから修繕依頼し、かつ紙ベースでのやり取りが多いため修繕完了までの時間が長い。HoteKanによりDX化を進めることで、修繕データが溜まり発生後の対応だけではなく、発生前の予防にも貢献できる。解約率は0％と高い継続率を誇る。
4. codeless technology株式会社
   いつも使用している稟議書・請求書・カルテなどの様々な書類の写真を撮って送るだけで、最短一時間で同じ見た目のデータ入力フォームを生成しデータ管理が行えるサービス「Photolize」の提供。現場書類の長年の歴史と文化を保ったままDXを実現している点が特徴。まずは製造現場で実績をつくり、様々な業界へ進出していく。


会場の様子

5. Flip株式会社
   AIを用いてプロダクト（行動と属性）分析を自動化・高速化する「Flip（フリップ）」の提供。大量にSQLを書く必要がある既存のオペレーションを刷新するサービスで、データアナリストが少ない中で誰でも簡単にプロダクト分析をすることを可能にする。今後は、すべての分析の自動化を実現することで、ユーザー体験の新しいスタンダードをつくっていく。
6. クレイ・テクノロジーズ株式会社
   生成系AIツールを活用したB2B SaaS型消費者リサーチツール「Qlay」の提供。既存の類似サービスは深堀が難しく手作業が発生することも多いが、Qlayでは消費者コメントに対しての深堀りができ、1ヶ月かかっていた作業を数分に短縮することが可能。来年初旬にローンチ予定。
7. medidas株式会社
   中小企業のGX(グリーントランスフォーメーション)をwebで支援するSaaS「タンソーマン」の提供。現状は、補助金申請までのステップが多く、申請が通った後も管理義務が発生する。そこで、複雑だった既存フローから、アカウントを作成し「タンソーマン」を使用するだけで申請・管理ができるようサービスを開発。
8. 株式会社アルトレオス
   レズビアン・LGBTの共感型マッチングアプリ「PIAMY」を提供。友達から恋人になるという女性視点ならではの特徴を踏まえながら、 外見ではなく「共感」で出会うことを優先することで自然と出会える仕組みづくりを行う。退会率は2.2%とかなり低い。
9. at FOREST株式会社
   誰にでも訪れる死を森づくりに繋げる葬法「RETURN TO NATURE」を展開。子供や周りに迷惑をかけたくないという想いからお墓について不安を感じている人が多いなか、関西の寺院さんと連携してご遺骨を樹木の栄養に繋げて自然を循環させる仕組みを開発。

全社のピッチが終了したのち、結果発表が行われました。表彰結果は以下の通りです。
【審査員による入賞】
1位：株式会社ドライバーテクノロジーズ
2位：株式会社FRINGE
3位：codeless technology株式会社

【オーディエンス賞】
株式会社FRINGE

【東急不動産賞】
株式会社FRINGE


入賞1位の様子

めぇ〜ちゃん

株式会社ドライバーテクノロジーズの川島さんは今回の最年少登壇者でした！

どのスタートアップも常に課題や実現したいことに向けて取り組んでおり、我々大企業もより一層スタートアップとの連携強化に向けて動いていかなければならないと感じるイベントでした！今後もオープンイノベーションイベントの参加レポートをお届けしますのでお楽しみに！