- インタビュー
2023年03月06日
真空特許容器「INTER」の開発から販売 - インターホールディングス
- 株式会社インターホールディングス
成井五久実 - 代表取締役社長
2023年2月17日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
6社目はインターホールディングスです。真空特許容器「INTER」の開発・製造・販売するスタートアップです。今回は、インターホールディングス代表取締役社長の成井五久実氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 世界最高峰の真空特許技術でフードロス&地球温暖化を解決する事業を行っています。
代表取締役社長の成井氏に伺いました
何をしている会社ですか?
成井:私たちの会社のスローガンは「捨てない毎日を未来に」です。現在地球全体で年間およそ510億トンの二酸化炭素が排出されています。我々は10年後にその1%の5.7億トンの炭素を削減することを目標にこの事業をスタートさせています。
我々の保有する真空特許技術は、ロケットと同じ技術を使っており、真空率99.5%を可能にする世界唯一の技術です。これにより、真空パックに食品を入れると、食品の酸化を防ぐので賞味期限が大幅に伸びます。さらにこの真空パックを生産から物流で利用することで、物流コストを下げます。
小売店では真空量り売り機よって、消費者が必要なものを必要な分だけ購入できる大量生産・消費時代に作られたパッケージ文化をなくし、カーボンニュートラルの実現に貢献します。この真空製品をサプライチェーン全体に販売することで新しいエコな消費文化をつくります。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
成井:代表の私自身、今回2回目の起業に挑戦しています。新卒でDeNAに入社後、28歳でキュレーションメディア事業で起業し、1年後にPR会社のベクトルに事業売却後、4年間ベクトルの子会社であるスマートメディアの代表を務めてまいりました。
今年35歳という年齢になり結婚もし、今後出産する子供の未来を考えたときに社会貢献性の高い事業を行いたいと思い、この事業を立ち上げました。社会貢献と資本主義の両立を考えた際に、社会課題を解決する事業であること、そして日本の強みである高い技術力を掛け合わせた会社を作れば、世界的なインパクトがある会社になるのではないかと思い、今の事業ができました。
日本は技術力によって発展を遂げてきた国でした。しかし現在は主力産業の自動車でさえ世界に地位を脅かされており、日本のスタートアップで世界にインパクトのある事業に挑戦することが大切だと思っています。なので今後も弊社は日本に埋もれている特許技術を発掘し、世界に広げる活動をしていきたいと思います。
これからの目標はありますか?
成井:私たちのビジネスをグローバル展開することで、世界のフードロス問題を解決します。今後の展開としてはカーボンクレジット市場への参入を目標にしており、我々のリユース可能な真空パックを導入いただいた会社様が削減したGHG(温室効果ガス)をカーボンクレジットに変えて利益に変えるコンサルティング事業も展開したいです。
自社のD2C商品におけるオリジナルのスーパーマーケットの設立や、IT面では真空パックにICチップを内蔵することで生活者が購入ログや健康に関する情報・関連製品のレコメンドを受け取れるプラットフォームアプリを開発し、グリーン系企業中心のアド・サイネージ事業まで発展させます。
FOODAIDと称してEVトラックの中に真空のスーパーを入れて地方や高齢者地区への遠征販売や、アフリカの保護地区への慈善活動も検討しております。我々はサーキュラーエコノミーを実現する手段の第一弾としてこの特許技術を利用したサプライチェーン事業を展開します。
会社としての目標は5年後にナスダックでIPOをすることです。
最後に一言お願いします
成井:我々の真空技術で世界中の食品の鮮度が保たれ、物流へのインパクトやフードロスの問題の解決に革命を起こせると思っています!ぜひ大企業の方々にお力添えを頂き、この技術を世界に届けたいと思っています!どうぞよろしくお願いします!
- めぇ〜ちゃん
-
一般的な真空パックなどの真空率は70-80%と言われているため、INTERの真空率の高さには驚きますね!
それでは次回もお楽しみに!
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