- インタビュー
2021年03月03日
ギフティングで選手とファンの繋がりを- エンゲート
- エンゲート
田村 憲史郎 - 取締役副社長
2021年2月18日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はエンゲートです。エンゲートは世界初のスポーツ特化型ギフティングサービスを運営されているスタートアップです。今回は取締役副社長の田村憲史郎氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- ギフティングとは投げ銭のことを指しています。エンゲート株式会社のサービスを利用すると、スポーツチームやその選手に直接応援の気持ちを届けることが出来ます!
取締役副社長の田村氏に伺いました
何をしている会社ですか?
田村:当社は「スポーツの世界をテクノロジーが変える」をミッションに、スポーツチームと、チームや選手を応援したい個人をつなぐサービスを展開しています。最新技術を取り入れたサービス開発とチームサポート等のビジネスの両面を追求し、アスリートの夢とアスリートを応援したい人のコミュニケーションの最大化を目指しています。
具体的には、ファンは応援したいチームを選び、チームや選手にギフティングすること(デジタルギフトを贈ること)でファンから直接支援を届けることができます。60種類以上のギフトから選手の活躍やプレーに応じてギフトを贈ることができ、チームや選手とファンの絆(きずな)をつなぎます。
また各チームが開催するイベントを通じて、たくさんギフティングしたファンは選手と会えたり、サイン入りのユニフォームがもらえたりします。
現在、サッカーJリーグ(9チーム)、バスケットボールBリーグ(16チーム)、プロ野球からは阪神タイガースなど、様々な種目から70チーム以上がエンゲートに参画しています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
田村:一つには国のスポーツ立国戦略に見られるように、日本のスポーツ業界への課題意識とそこに内包されるビジネス機会の大きさです。
同じタイミングで開始したイギリスのUKプレミアリーグと日本のJリーグでは同じサッカーの運営をしていながら、トップチームの収益性は10倍以上の開きが出来てしまっています。また過度にスポンサー収益に依存している安定性の低い現状があります。
一方で、ファンから見た日本のスポーツ業界は非常に一方的な応援の場しか存在しません。弊社の調査からも所得水準の高い人ほどスポーツファン比率が高いということがわかっています。市場として実は、非常に力があるにも関わらずです。
ここを機会ととらえ、選手やチームと直接的かつ双方向にコミュニケーションを取ることでスポーツファンのエンゲージメントを高める、そのことがValue as a Serviceと呼ばれる「正当な価値(感動)に対しては正当な対価を払う」というユーザーの新しい行動特性ともマッチしていると考えました。
これからの目標はありますか?
田村:弊社にとってギフティングは単なる通過点として捉えています。
目指しているのはスポーツチームを核としたエンゲート経済圏の組成です。放送局やスポンサー企業との協働、大手ポイント事業者とのポイント交換などを次々実現させていきたいと考えています。また、地域に根差したスポーツチームの特性を活かした地域経済活性化に繋げるモデル構築も推し進めています。
更に対象領域という意味では、大学スポーツなどのアマチュアスポーツでも、当初の我々の想定を超えた大きなギフティングが動いており、より裾野を広げたスポーツ業界支援へと進化していきたいと考えています。
最後に一言お願いします
田村:コロナ禍によるスポーツ業界の危機感が弊社サービス導入を加速させております。スポーツを軸とした地域活性化、弊社ポイント経済圏との連携、新たなスポーツスポンサーシップの在り方など、各種協働につきまして多様な提携を模索しております。是非宜しくお願いいたします。
それでは次回もお楽しみに!
https://engate.co.jp/
「スポーツの世界をテクノロジーが変える」という理念のもと、スポーツチームやその選手を応援したい個人を繋ぐスポーツ特化型ギフティングサービス「エンゲート」の運営を行う。
チームや選手を応援する気持ちを「ギフティング」という形で直接届けることで、チーム/選手とファンの双方向的な繋がりの実現を目指す。
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