- インタビュー
2021年02月25日
ホログラムのマーケットリーダーを目指す- Holotch
- Holotch
小池 浩希 - CEO
2021年2月18日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんと登壇企業にインタビューを行いました。
1社目はHolotchです。ホログラムの撮影や配信に関わるソフトウェア開発を行うスタートアップです。今回はHolotch CEOの小池浩希氏に話を伺いました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- ホログラム映像とは、どこからでも立体的に見ることができる3D映像です。Holotch株式会社の技術では、実在する人物をカメラ撮影することでリアルタイムに別空間へ投影しています。専用グラスやスマートフォンを通すことで立体映像を視聴できます!
ホログラム映像デモ
CEOの小池氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小池:ホログラムの民主化を掲げ、誰でも簡単にホログラム(立体映像)を制作でき、また誰でも簡単にホログラムを閲覧できるようホログラムの撮影〜配信に関わるソフトウェア開発を行っています。 そのホログラム技術を活かし、リアルのイベントや展示会、ビジネスカンファレンスを超える、バーチャルイベントサービスを提供予定です。
ロックダウン期間中に全国のイベントが中止になり、その経済損失は3ヶ月間で約3兆円に上ったと報告されています。 オフラインが主流だったビジネス環境が急激にオンラインにシフトする中、主催者、出展者、参加者共に満足のいく方法を求め、試行錯誤が続いる状況ではないでしょうか。 我々はオンラインだからこそ実現出来る、手触り感のあるバーチャルイベントを 最新のVR/AR技術にホログラム配信を組み合わせる事で実現しました。
ZOOMやYoutube等の動画では伝わりきらないイベントの様子や商品デモ、エンタメコンテンツなどを、世界観に沿ったバーチャル空間に自分をありのままホログラムとして配信する事で、対面に限りなく近い臨場感と、VR/ARならではの拡張性・インタラクティブ性を両立しました。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
小池:私は元々映画の撮影現場で制作の仕事をしていました。 2014年にVRに出会い、映像の未来は動画からVR/ARで楽しむ方向に発展していくと感じたのですが、現状のVR/ARにはアニメ風なアバターや簡単な3DCG映像しか表現手段が無く、実写映画に携わっていた私は、どうすれば実写の人物とVR/ARが融合するのかと考え、ホログラムに行きつきました。
我々は"We are the NEXT Pixar of VR/AR : VR/AR業界のピクサー"を名乗っているのですが、ピクサーという会社は映画トイストーリーを制作する以前に、CG技術そのものを開発したテクノロジー企業だったんです。今では映画にもCGが多用されていますが、その礎を築いたのがピクサーなんです。 我々もピクサーのようにホログラム技術を開発し、将来のコンテンツ業界の基盤になれるような会社を目指しています。
これからの目標はありますか?
小池:コロナ禍で急速に社会変化が起きた事でホログラムに対する期待値が上がっているのを感じています。 ホログラムは5〜10年掛けて社会に普及していくと想像していたのですが、その時間軸が前倒しになり、2~3年後には一部では当たり前のテクノロジーになっているのではと思うほど、多方面からのご相談を受けています。
そんな皆様の課題を解決できる糸口になれる様に、Holotchが良きパートナーとして選ばれるようにプロダクトを磨いていければと思っています。 ホログラムの持つポテンシャルを引き出し、責任感を持って、マーケットリーダーになっていきたいです!
最後に一言お願いします
小池:新しい技術は体験して、実際に使用してみないと価値が伝わりづらい物です。ホログラムで何か出来る事があるかお気軽にご相談頂けますと幸いです!PoCからご一緒し、プロダクトまで落とし込める所までサポート出来ますと幸いです!!宜しくお願い致します。
ホログラムが普及することで、立体的にお互いを認識しながら、より対面と変わりなくオンライン会議を進められる未来がくるかもしれません。
それでは次回もお楽しみに!
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