- インタビュー
2024年12月10日
スタートアップに会いたい!Vol.89- 田中貴金属工業
- 田中貴金属工業株式会社
仲沢 達也 - 新事業開発統括部 金属材料開発部 マネージャー
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業100社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2024」からご確認いただけます。
【三菱商事】に続く第89回目は田中貴金属工業です。田中貴金属工業の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
仲沢氏に伺いました
何をしている会社ですか?
仲沢:田中貴金属グループは1885年の創業以来、皆様に貴金属がもたらすゆとりある豊かな生活をもたらすため、産業用の貴金属材料開発や資産・宝飾向けの貴金属を提供してまいりました。
現在、2085年の創業200年に向けてTANAKAルネッサンスプランを制定し、「ひらめきときらめきで、今日を超える明日を創る」を大義とし、ひとりひとりが創造性を発揮し強靭でしなやかな組織⾵⼟を醸成するべく活動しております。私がスタートアップとの共創について考えたのもこの活動の中でした。貴金属の可能性を探求する上で、スタートアップが目指す社会課題の解決や技術のコラボレーションによる新たな価値の創造が重要になってくると考えています。とりわけ、宇宙やライフサイエンス、医療分野といったチャレンジングな領域においてスタートアップと共創していくことが重要であると考えております。
※貴金属は白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8元素です。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
仲沢:弊社では貴金属の特性を生かしつつ社会に貢献できる分野としてかねてより医療分野に注目していたこともあり、複数の医療機器ベンチャーファンドへの出資を行っております。
一方で、弊社の既存事業領域以外に関連するオープンイノベーションは社内でも検討が始まったばかりでどのように進めていけばよいか手探りな状況となっております。我々の目線からでは気が付かない貴金属の活躍の場や新たな価値・事業の創造をオープンイノベーションの取り組みを通じて醸成していきたいと考えております。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
仲沢:貴金属という単語のイメージで金のインゴットやコイン、指輪などの宝飾品を想像される方が多いと思います。実は貴金属は我々の生活の身近で活躍している素材です。例えば、スマートフォンや車の中でも多くの貴金属素材が活躍しています。また、貴金属は優れた特性を有するため、革新的な新技術に用いられることもよくあります。スタートアップ様が開拓する新しい価値観と貴金属の特性のシナジーにより社会をより豊かにする技術開発が可能になると考えております。新しいことにチャレンジする中で「貴金属の力が必要」であったり「一緒に貴金属の可能性を探求したい」というスタートアップ様にお声がけいただきたいです。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
仲沢:高価な素材である貴金属のプロとして様々な製品・技術のご提案が可能です。また、前述の宇宙やライフサイエンス、医療分野においては特に貴金属の安定性をはじめとする優れた素材特性が必要になってまいります。スタートアップ様が開発している製品の信頼性や耐久性を高めたり、生体安定性が必要な部材について、弊社の技術を応用し試作や素材開発において素材分野あるいは化学分野を中心とする技術者との共創機会を提供いたします。
アセットイメージ
最後に一言お願いします
仲沢:お客さまに理想のくらしを実現していただくために、顕在化していないニーズがあるサービスにも積極的にライナップし、わくわくとともに新しい顧客体験を提供していきたいと考えております。皆さまとの共創を楽しみにしております!
田中貴金属工業と面会・提案したい!というスタートアップの皆様はメールにてご連絡ください。メールはこちら
メールには以下情報を記載の上、ご連絡ください。
事務局から折り返し連絡いたします。
<送付先>kddilabo-info@kddi.com
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・面会/提案希望先(大企業名/提案概要)※複数可
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