- インタビュー
2021年01月08日
AIでアパレル、そしてリテールの未来を創る - Mad Street Den合同会社
- Mad Street Den合同会社
真家 裕子 - 日本代表
2020年12月17日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大手企業に向けてピッチを行いました。今回はその登壇企業をリレー形式で紹介いたします。(全6回)
いよいよ最後の6社目はMad Street Den合同会社です。
独自のソリューションを用いお客様の好みに合わせた商品コーディネートを提案することにより、私たちのオンラインでの買い物体験をDXするスタートアップです。
今回はMad Street Den合同会社日本代表の真家裕子氏に話を聞きました。
Mad Street Denとは
本社は米国におき、AIを用いて、画像認識/クラシフィケーション/カタログ管理等の機能を提供する「総合ソリューションプラットフォーム“Vue.ai”」を開発し、あらゆるアパレル小売業者に対して、オンラインコマース展開時のワンストップソリューションとなることを目指しています。Vue.aiは、オペレーション効率化によるコスト節減だけでなく、マーケティングデータのフル活用が容易にできるようになることから、売上向上への貢献も期待されるツールです。
AIを活用した小売業向けの総合ソリューションプラットフォーム“Vue.ai”
日本代表 真家氏に伺いました
何をしている会社ですか?
真家:コンピューターを用いて、人間の視覚同様に画像から情報を取り出す画像認識技術をベースにして、さまざまな独自ソリューションを開発し、百貨店やアパレルブランドのECサイト向けサービスを展開してきました。具体的には、商品画像から、商品の特徴(色、柄、衿、袖丈、フィット感など)を自動解析してTag付けする機能(Vue.Tag)、Tag付けした商品データと、行動パターンや、購買データからユーザの嗜好を分析、それらを紐付けて最適な商品や、選択されている商品にあうトータルコーディネートを自動提案する機能(Vue.Style)です。
例として、シャツを選ぶと、そのアイテムに合ったスカート、ジャケット、ブーツ、マフラー、帽子を数セット提示します。また、洋服の商品画像を受け取って、3Dモデルに洋服を着させた画像を作成するソリューション(Vue.Model)も提案しています。コロナ禍の中、特にECサイトのパーソナリゼーションや、特別な顧客体験が期待されているように感じます。顧客のECサイトに組み込みが可能な、訪れた顧客にとって魅力的なUXづくりのサポートをSaaSモデルにて提供しています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
真家:私自身、洋服が好きで、仕事着のワンピースも全て自作です。今まで、日系/外資系の企業双方で、様々なビジネスの立ち上げを経験し、そのたびにさまざまな苦労をしてきました。特に日本と海外との文化の違いや仕事の仕方や調整は大変でした。
どのみち大変ならば、好きな洋服に関しての仕事をしてみたかった事、また、向かうべき方向が明確で、全員がパッションの塊のような仲間とグローバルに仕事をしていこうと思い、日本法人を立ち上げました。
これからの目標はありますか?
真家:お客様一人ひとりが、“今までにない、ユニークかつワクワクできるもの”として、弊社の製品やサービスに満足していただく事、Mad Street Denが時代を先取りした革新的なSolutionを提供し続ける事、そして応援をしてくださる企業やパートナーさんが増えていく事です。
最後に一言お願いします
真家:Mad Street Denの技術開発の速さは、コロナ禍を機に更にスピードを増してきています。世界中で、プロセス自体を劇的に変えていかないとビジネスの継続ができなくなってきていたり、これまで参入が難しかった領域に思い切って挑戦する企業から依頼を受けたり、特別なプロジェクトが進行してきたためです。
アパレル以外の領域では、既に医療、教育、エンターティメント分野で、画像診断、問題文からの文字群のテキスト類似分析、動画分析など、新しい技術による事例も出てきました。「実証実験などから一緒に新しいビジネスモデルを作っていきたい」、そんな時、Mad Street Denは何ができる会社か知りたいと思われたならば、是非声掛けをいただければと思います。
「オフラインでの接客にオンラインは勝てない」というこれまでの認識をMad Street Denの技術が打ち破る未来も遠くないのかもしれません。
12月登壇企業の紹介は以上となります。それではまた次回もお楽しみに!
https://www.madstreetden.com/jp/
AIアーキテクチャの未来を構築するコンピュータビジョン&AI企業。2016年、プロダクトデザイナーのAshwini Asokan、神経科学者のDr. Anand ChandrasekaranとDr. Costa Colbertが、米国シリコンバレーで創立。さまざまな産業を通し、世界各地の何十億もの人々に、役立つアプリケーションとして提供できる汎用可能な知識モデルの構築を 企業ミッションとしている。
関連リンク
関連記事
インタビューの記事
-
ディープテックスタートアップの超新星! - OptQC
2024年10月30日
-
データセンターの 消費電力を50%削減! - TopoLogic
2024年10月29日