- インタビュー
2021年07月01日
スタートアップに会いたい!Vol.17- リコー

- 株式会社リコー
森久 泰二郎 - 事業創造プロデューサー TRIBUS運営
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業100社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2025」からご確認いただけます。
テレビ朝日ホールディングスに続く第17回目はリコーです。リコーの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
森久氏に伺いました
何をしている会社ですか?
森久:リコーは1936年の創業以来、革新的なテクノロジーに基づいた光学機器や画像機器などを通して、世の中に新しいイノベーションをもたらし、お客様とともに成長してきました。
今、人々の生活や働き方は大きく変化しています。こうした変化に対応するために、私たちはOAメーカーからとデジタルサービスの会社への事業転換を進めています。そしてその先の未来を描き、企業理念の使命と目指す姿として「“はたらく”に歓びを」を掲げています。
業務の効率や生産性向上を超え、働く人の充足感や達成感、自己実現に目を向けて、自分たち自身も“はたらく”に歓びを創り出し、お客様へその実現に向けたご支援をしていきたいと考えています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
森久:当社のアクセラレータープログラムTRIBUS(トライバス)は、リコーが培ってきた技術やノウハウ、リソース、ネットワークと、スタートアップが取り組む新たな価値の創造の掛け合わせにより、多様な選択肢を社会に実装していくことを目指し2019年よりスタートしました。おかげさまで開始時からの累計で771件(2024年度時点)もの応募をスタートアップからお寄せ頂きました。
2024年に採択された株式会社THA様とは、THAが提供する社長と従業員の距離を近づけ、従業員が自走できるようにする最先端AIサービス「AI社長」を、リコーの持つ顧客基盤を活用し広い市場での販売検証を行いました。また、リコーの価値共創拠点RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYOと連携し、「BIL TOKYO AI」を共同で開発しました。
同じく2024年採択の医療介護領域の人とケアをつなぐ情報連携クラウドサービスを展開する株式会社ジョシュ様とはリコージャパン株式会社熊本支社と販売連携を結び九州沖縄地区への提供を開始しました。
2023年採択の廃漁網を回収しアップサイクルを行うamu株式会社様とは、リコーの持つ樹脂判別センサーを活用した実証検証を行い、廃漁具の回収と精密な物性調査を同時進行で行うスキームの効果確認を行いました。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
森久:TRIBUSでは、広くリコーの手掛ける領域に関する募集を行うと共に、リコーグループ内の担当部門からも、目指す方向性や課題に関して募集領域を設定しています。
リコーが基軸に据えるワークプレイス・オフィス分野はもちろん、脱炭素社会、循環型社会の実現に向けた取り組み、AIやデジタル分野における最先端のテクノロジーを使用して、未来の社会実現/課題解決に向けた思いを持っている企業からのご応募をお待ちしています。
詳しくはTRIBUS募集サイトをご覧ください。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
森久:TRIBUSではスタートアップの事業成長を支援するため様々なアセットをご用意しています。
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幅広い人的リソースをオープンに活用
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多様な経営資源の活用
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リコーのアセットにとどまらない支援
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出資検討の機会
リコー社内のリソースや資源、各部署との連携を担う伴走社員
様々な技能・知識により支援を行うサポーターズ社員
顧客基盤とサービス網
様々な分野のノウハウ、リソース、技術
連携パートナー企業の持つアセットの活用
2023年に設立したCVC「RICOH Innovation Fund」とのシナジーの高い企業に対して出資を検討させていただけます
最後に一言お願いします
森久:リコーの創業者である市村清は、理化学研究所から生まれたベンチャー企業としてリコーを創業し、その後も世の中にイノベーションをもたらす製品やサービスを数多く生み出しました。その創業者の精神に立ち返り、チャレンジする人の支援・育成、新規事業の創出を促進する文化のさらなる醸成を目指しています。
TRIBUSは2025年のテーマを「好奇心を持って未知の世界に冒険する」と設定しました。変化の速い現代社会では柔軟性と創造性が求められ、新しいアイデアや解決策は未知の領域にこそ潜んでいます。そして好奇心を武器に未知への冒険を続けることが社会全体を豊かにする原動力となります。
未知の中に広がる可能性を見極め、新しい時代をリードする先駆者としてぜひ一緒に未来を創り上げていきましょう。

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