- インタビュー
2024年07月18日
革新的なライダーを開発する京大発スタートアップ! - メトロウェザー
- メトロウェザー株式会社
古本 淳一 - 代表取締役
2024年7月3日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。4社目はメトロウェザーです。都市の風況をリアルタイムに観測・可視化する小型ドップラーライダー「Wind Guardian」を開発するスタートアップです。今回は、メトロウェザーの代表取締役古本淳一氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- リモートセンシング技術とデータから微弱な信号を抽出する信号処理技術をコア技術とし、低高度の風情報を3次元で高精度に測定する小型高性能ドップラー・ライダーを開発しています!
代表取締役の古本氏に伺いました
何をしている会社ですか?
古本:ドローンや小型無人航空機のオペレーターや運航管理者が運航可否を判断できる情報を包括的なサービスを提供しています。ドローン等の本格的な商用化においては、気象情報を常時的確に判断し、事故が起こり得ると想定される気象条件の時は運航を中止すること、サービスレベルを維持するために安全に飛行できるルートや高度を選択し、多少の悪天候下においても安全かつ安定運航を行うことが求められています。
このようなニーズに対し、ドップラー・ライダーを活用することで、ドローンポート周辺、飛行ルート上、ビルが林立する都市部のビル風や海上のダイレクトな観測・可視化を実現することが可能になります。
ドップラーライダー
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
古本:京都大学で森林上空の風をレーダーで計測する研究に従事する等、風予測に関する社会ニーズに合わせた研究開発を行う中で、JR西日本の湖西線での風による社会課題に対して、顧客要望を満たすドップラー・ライダーの開発が必要と判断し、起業に至りました。それ以来、技術優位ではなく顧客要望(顧客満足)を重視したものづくりに注力しています。
これからの目標はありますか?
古本:ドップラー・ライダーの既存のユースケースである風力発電市場や国内外の空港市場を中心とした既存市場において、弊社のドップラー・ライダーの優位性を前提としてリプレースを進めることで足元の収益を確保しつつ、ドップラー・ライダーの新しいユースケースである気象観測や航路の安全確保のための周辺サービス市場の成長分野におけるグローバル課題の解決に向けたソリューションを提供したいと考えております。
これらの新しいドップラー・ライダーのユースケースに係る市場は、北米を中心に成長することが見込まれています。成長市場における高いマーケットシェアを実現することで、国内上場はもとより、米国市場への上場も目指し、ユニコーン企業を目指していきたいと考えています。
また、船舶への搭載による運航航路の選定を行い船上での燃費削減等のエコシップに寄与することで、環境価値をグローバルで提供するESG企業としてグローバルの課題解決にも貢献して参ります。
最後に一言お願いします
古本:弊社のドップラーライダーは風力発電や空港での活用に留まらず、モビリティの運航安全性確保から不審ドローン検知に至るまで、幅広く空の安全を確保するためのソリューションであると考えており、他の事業会社との事業連携により更なるソリューションとしての価値向上による協業を積極的に進めていく方針です。
シリーズBの資金調達ラウンドを25年春に予定しており、多様な投資家の皆様の投資検討をお願いしたいと考えておりますので何卒宜しくお願い致します。
- めぇ〜ちゃん
- エアモビリティの社会実装を目指す京都大学発スタートアップのメトロウェザーにこれからも注目です!それでは次回もお楽しみに!
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