- インタビュー
2024年01月11日
中国発の体験型エンタメ「マダミス」を手軽に楽しめるようにする- Sally
- 株式会社Sally
平石英太郎 - 代表取締役CEO
2023年12月14日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ8社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
2社目はSallyです。体験型エンターテインメントであるマダミス(マーダーミステリー)の制作及び支援事業を展開するスタートアップです。今回は、Sallyの代表取締役CEO 平石英太郎氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 物語の登場人物となって事件の真相を探る、会話型の推理ゲーム「マダミス」を手軽に遊べるモバイルアプリ「ウズ」を提供されてます!
代表取締役CEOの平石氏に伺いました
何をしている会社ですか?
平石:私たちは、物語を「見る」のではなく登場人物として「体験する」エンターテインメントである「マダミス」に全振りするスタートアップです。
主力事業はマダミスを簡単に遊べるアプリ「ウズ」です。全国のプレイヤーとスマホ1つで簡単にマダミスを楽しむことができます。クリエイターとしてマダミスを投稿することも可能で、現在ウズでは400以上のマダミスで遊ぶことができます。
ビジネスモデルはマーケットプレイス型で、有料マダミスを遊ぶのに数百円から2000円程度の料金をプレイヤーにはお支払いいただき、その売り上げをクリエイターとウズで分配しています。
2つ目の事業は、マダミスアプリ「ウズ」で培われたクリエイターの方々との繋がりや、どのようなマダミスが面白いのかというデータ、ノウハウを活かし、さまざまなニーズに合わせたマダミスを制作する制作事業「ウズプロダクション」です。ウズプロダクションではこれまでにカフェ、カラオケ、レストラン、ホテル等さまざまな場所で楽しめるマダミスを、たくさんの事業者の方々にご協力いただき制作して参りました。
3つ目の事業は、オフライン店舗事業です。マダミスアプリ「ウズ」よりもさらに没入感のある体験を提供するため、一軒家に集まって楽しむ、より濃密なマダミス体験を提供しています。
マダミスを手軽に遊べるモバイルアプリ「ウズ」
なぜこの事業を始めたのですか?
平石:2020年の夏頃、私がマダミスをオンラインで遊んだ際に、その面白さに衝撃を受けたのがきっかけです。初めて遊んでからすぐにハマってしまい、毎日のようにオンラインで遊んでいたのですが、遊ぶ中で、PCが必要なことや、準備に時間がかかったり、プレイヤーだけではなくゲームマスター(司会者)が必要な場合が多かったりと、少しハードルが高いエンタメであることに気づきました。このマダミスをより手軽に遊べるようにできれば、この面白さがもっとたくさんの方々に届くのではないかと思い、スマホ一つで簡単にマダミスを遊べるアプリ「ウズ」を開発することに決めました。
これからの目標はありますか?
平石:マダミスを、マンガやアニメに次ぐような、物語を体験する方法としての一大ジャンルにしていけたら最高です。
マダミスは元々「ミステリーの登場人物になれる」要素が強く、殺人事件が発生した現場で誰が犯人かを探す、というようなものが主流でした。日本で流行が始まってから4年ほど経った現在では、マダミスはミステリーに強くこだわらず、ファンタジーやSF、ラブコメ、ホラーなどさまざまな種類の物語の登場人物になれるエンタメへと進化しています。この進化は、日本のクリエイターが持つ大きな創造性によってなされたものだと考えています。この進化がどんどん続いていくと、マダミスはマンガやアニメと同じような、物語を体験する方法として市民権を得ていけるのではないかと考えており、そのような未来を楽しみにしています。
ウズとしても、物語を読むならKindle、見るならNetflix、中に入るならウズだよね、と言われるようにしていきたいです。
最後に一言お願いします
平石:マダミスは一般的に1回プレイするのに2時間は必要な長時間のエンタメで、TikTok等で楽しめるショート動画をはじめとする、短尺化トレンドとは真反対に位置するものです。その分、各回ごとに衝撃を受けるほどの体験の面白さがマダミスの良さであり、マダミスのプレイヤーの方々には大きな熱量があります。
私を含め、マダミスプレイヤーは日々新しいマダミス体験を探しています。施設やまち、IP等とマダミスのコラボに関心を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
- めぇ〜ちゃん
- 2018年から、中国では徐々にネット上でマダミスが人気となり、現在は対面式のマダミス専門店が各都市で爆発的に増えています。日本でマダミスを簡単に遊べるアプリ「ウズ」を手掛けるSally社に注目です。それでは次回もお楽しみに!
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