- インタビュー
2023年08月03日
ランニングを楽しく継続するためのアプリ「Runtrip」の提供 - ラントリップ
- 株式会社ラントリップ
大森英一郎 - 代表取締役
2023年7月21日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ8社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
5社目はラントリップです。ランニングを楽しく継続するためのアプリ・Webサービス等を展開するスタートアップです。今回は、ラントリップ代表取締役の大森英一郎氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- Runtripは「ご褒美」と「仲間」の力で運動を習慣化するランニングアプリです。走るだけでポイントが付与され、日本中のランナーからあなたのランニングに称賛や応援が届きます。
代表取締役の大森氏に伺いました
何をしている会社ですか?
大森:弊社は「もっと自由に、楽しく走れる世界へ。」というステートメントを掲げ、苦手意識の強い方も多い「ランニング」というスポーツを、1人でも多くの方がはじめられ、続けられるようにサポートするためのサービスを提供しています。
代表的なサービスとしては「Runtrip」というランニングアプリを開発・運営しています。このアプリは、走るだけでRuntripマイルというポイントが付与され、貯まったマイルに応じて毎週豪華賞品が当たる抽選会に参加できる権利を得られます。また、アプリ内のSNSに自分が走ったログを写真やスタンプと一緒に投稿すると、日本中のランナーから「Nice Run!」と称賛が届きます。初投稿でフォロワーがいなくても1日で80〜100件くらい届くほど、ユーザー同士で応援しあう、褒め合うカルチャーができています。
この「ご褒美(利得性)」と「仲間(繋がり)」の存在が人々の運動の習慣化に寄与しており、実際にマイルの付与を始める前のユーザーさんと比較して、付与後のユーザーさんは最初の3ヶ月の継続率が20%も向上しています。また、SNSに投稿するユーザーさんは、投稿しない方と比較して6ヶ月後の運動量に2.8倍の開きがあります。ちなみに、毎週の抽選会ではランニングシューズや、アイス・コーヒー・ドーナツなどの賞品に加えて、弊社ECのクーポンも当たるので、お得にランニングギアを揃えることもできます。
ランニングを楽しく継続するためのアプリ「Runtrip」
その他にも、全国どこからでも参加できるオンラインのマラソン大会を毎月開催しており、1回あたりの参加件数は4万件を超え、国内最大規模となっています。このマラソン大会は「住友生命Vitality」との連携をしており、Vitalityの会員は完走証を提出することでVitalityのポイントが付与され、最終的に保険料がディスカウントされていくことに繋がります。
もともと、このポイントが欲しくて参加された方が、Runtripにログを投稿したらすごい数の「Nice Run!」が届き、嬉しくなってイベント以外の日も走るようになった、といった事例も多数あり、ここでも「利得性」と「繋がり」で習慣化に繋がっています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
大森:私は大学生の時に箱根駅伝に出場した経験があります。その結果、もう二度と走りたくないと心の底からランニングを嫌いになってしまいました。しかし、大人になって再び走ってみたら、タイムや距離、順位といった「数字」だけがランニングの全てではないということに気がつかされました。
むしろ、カラダを動かすという行為そのものが、これほど人生を豊かなものに変えてくれるのかと感じ、その先に「健康」まで得られるということに感銘を覚えました。しかし、私と同じように「ランニング」に対してネガティブな印象を抱く方は少なくありません。こうした方達に数字以外のランニングの魅力を伝えたいと思い起業しました。
これからの目標はありますか?
大森:健康であることで、経済的なインセンティブを得られる時代に入っています。医療費や社会保障費の拡大が大きな社会課題となる中で、この流れはさらに加速していくと思います。そうした中で、人々に「健康への危機感」ではなく「楽しさ」で運動を習慣化し「結果的に健康になっている」というサービスを目指しています。これによって、社会の医療費や社会保障費の適正化に貢献したいです。
また、ランニングをするという行為は「自己肯定感の醸成」につながる考えています。走る前はちょっと面倒に感じるものの、走り終えると自分のことをなぜか少し好きになれるという経験は、ランニングをされる方なら強く共感いただけると思います。
情報が溢れる今の時代、他人との比較して自分が幸せなのかと考えてしまう機会が増えています。そんな中で、自分のことを「ちょっと好きになる」という瞬間を、いつでも・どこでも・誰でも得られる手段がランニングです。この「相対評価ではない絶対評価での自己肯定」の手段を自分の中で持っていることは、幸せな人生をおくる上でとても大切なことだと思っています。1人でも多くの人たちに「自分を好きでいられる人生」を提供できるサービスとなれるようこれからも事業を磨き込みたいと思います。
最後に一言お願いします
大森:地域の回遊性向上や地域住民の健康増進に向けたサービスを提供したいという企業様、健康な人たちにアプローチしたいという企業様など、Runtripに少しでも興味を持っていただけましたらぜひお気軽にご相談ください!
- めぇ〜ちゃん
-
なかなか継続しづらいランニングも、一緒に頑張る仲間が出来たり賞賛されると楽しく続けられそうですね!
それでは次回もお楽しみに!
関連リンク
関連記事
インタビューの記事
-
ディープテックスタートアップの超新星! - OptQC
2024年10月30日
-
データセンターの 消費電力を50%削減! - TopoLogic
2024年10月29日