1. TOP
  2. ニュース
  3. AIの出した誤りを検知するCitadel AI、サントリーと資本提携しAI学習・運用プラットフォーム構築へ
  • ニュース

2022年04月06日

AIの出した誤りを検知するCitadel AI、サントリーと資本提携しAI学習・運用プラットフォーム構築へ

Citadel AI は、サントリーホールディングス傘下のシステムインテグレータであるサントリーシステムテクノロジーと、Citadel AI が開発した AI の自動モニタリングシステムの共同検証を完了し、有効性を確認したことを明らかにした。


これを踏まえ、Citadel AI はサントリーホールディングスと資本業務提携したと発表した。Citadel AI は、企業が持つ AI システムを自動モニタリングするツール「Citadel Rader」と、自動耐性テストツール「Citadel Lens」を開発・提供している。


Citadel AI は2020年12月、三菱商事傘下のロイヤリティマーケティング(Ponta 運営)社長、北米三菱商事会社 SVP、米食肉加工大手 Indiana Packers Corporation CEO などを務めた小林裕宜氏(現 CEO)と、Google の AI 中枢研究開発機関 Google Brain のプロダクトマネージャーとして TensorFlow や AutoML などの開発をリードしてきた Kenny Song 氏(現 CTO)により共同創業。

一般的に AI システムは、時々刻々と変化する実環境に晒される中で、日々その精度や品質が劣化してゆく。Citadel Rader は、AI の入出力の異常を自動検知・ブロックし、人間が理解できる形で可視化する XAI(eXplainable Artificial Intelligence)機能を搭載している。

また、Citadel Lens は、開発時の AI に潜む、人手作業では検出が難しいバイアスや精度のばらつき、アタック体制などの AI の弱点を自動テストし、ユーザが安心して運用ステージに移行できる環境を提供する。

Citadel AI は、業種を問わず、多分野にわたる大企業やスタートアップ10社以上で試験利用されていることが明らかになっている。また今春には、Citadel Rader の商用化サービスのローンチを予定している。

今回、サントリーシステムテクノロジーは、R&D や SCM 領域における稼働中の AI に対して、Citadel AI のサービスを検証した。サントリーグループは AI 性能向上に長期的に貢献するとの判断から Citadel AI と資本業務提携を行い、今後、グループ横断の AI 学習・運用プラットフォームを構築する。

Citadel AI は昨年10月、シードラウンドで東大協創プラットフォーム開発(東大 IPC)と ANRI から1億円を調達している。

関連記事

ニュースの記事

すべての記事を見る記事一覧を見る

Contactお問い合わせ

掲載記事および、
KDDI Open Innovation Program
に関する お問い合わせはこちらを
ご覧ください。