- インタビュー
2024年03月26日
高速検証で自社IPの勝ちパターン確立、Webtoon発で多メディア展開図る - ソラジマ
- 株式会社ソラジマ
加藤 誠悟 - グロース部 クロスメディアチーム
2024年3月15日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はソラジマです。オリジナルWebtoon制作スタジオ「SORAJIMA」、 マンガアプリ「cosmic(旧称SORACOMI)」を運営するスタートアップです。今回は、ソラジマのグロース部 クロスメディアチーム 加藤誠悟氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- オリジナルのWebtoon作品(縦型フルカラーのスマホ漫画)の制作を行う、エンターテインメントスタートアップです。
グロース部 クロスメディアチームの加藤氏に伺いました
何をしている会社ですか?
加藤:「今世紀を代表するコンテンツを創る」をミッションに掲げ、オリジナルのWebtoon作品(縦型フルカラーでスマホに特化された漫画)の制作を行っています。現在、国内最多である52以上の作品を配信しており、Webtoon事業の本場の韓国をはじめとする世界11カ国に進出しています。また、2021年公開の『シンデレラ・コンプレックス』は、地上波で実写ドラマ化、『傷だらけ聖女より報復を込めて』はcomicoにて2023年上半期1位を記録したのち書籍化されるなど、Webtoonの垣根を超えた実績も順調に積み上がってきています。
「SORAJIMA」サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
加藤:「世界で戦えるデカい勝負をする」という信念のもと、Webtoon事業を選択したのがきっかけです。Webtoonは韓国発祥、スマホ特化型のデジタルコミックです。通常のマンガと比較して「縦型スクロール」「フルカラー」「ウェブでの公開が前提」という特徴があります。Webtoon事業は今世界的なムーブメントとなっており、『梨泰院クラス』を例とする大ヒット作品も次々と生まれ、盛り上がりを見せています。市場規模でいえば5,000億円近くまで膨れ上がっています。
しかし制作体制の整備が難しいことから、起業当時日本でWebtoonに本格参入している企業は数えるほどでした。日本が世界に誇る「エンタメ事業」の中で、Webtoonはまだ伸びしろだらけでした。「今世紀を代表するコンテンツを創る」をミッションに、オリジナルWebtoonの制作事業をスタートしました。幸いにも、元々YouTubeアニメの制作事業を行っていたソラジマは、そのノウハウを活かしWebtoon制作に転用することができました。1作目から順調にヒットを飛ばし、現在も作品を生み出し続けています。
これからの目標はありますか?
加藤:日本のマンガを振り返ると、『ドラゴンボール』の“悟空”や『ONE PIECE』の“ルフィ”など、強烈なキャラクターが数多く浮かび上がります。私たちはこのような作品達に楽しみをもらいながら育ちました。しかし、Webtoonではこれほどの世界的人気作品・キャラクターは生まれていません。日本が世界に誇る数々のエンタメ作品のように、読者の感情を揺り動かし、熱狂させる作品を生み出すには、既存のニーズや市場にフィットした「手堅い作品」を作ることだけにフォーカスするだけでは足りません。
「クリエイターの才能」を信じ、そしてバックアップすることが重要であると考えています。クリエイターの皆さまが才能を遺憾無く発揮し、「今世紀を代表するコンテンツを創る」ことです。これが弊社の目標であり、実現しなければならない未来です。
最後に一言お願いします
加藤:「今世紀を代表するコンテンツを創る」こと、そして「誰もがバカにする、大きな夢を叶えてみせる」ことは、まだまだ道半ばです。一方で、我々はこれを本気で実現しようとしている組織であり、それがソラジマの強さでもあると考えています。まだ見ぬ大きなヒットを生み出したいクリエイターの皆さま、そして編集者、ビジネスサイドの皆さまと、高い熱量の中で、共にビッグコンテンツを創り上げていきます!
- めぇ〜ちゃん
- 世界の漫画市場規模は160億5億米ドルといわれています。日本が誇る漫画市場に挑戦するソラジマ社に注目です。それでは次回もお楽しみに!
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