- コラム
2020年12月16日
教えて!めぇ〜ちゃん:メガベンチャーの投資活動って?
教えて!めぇ〜ちゃんのコーナーでは共創・オープンイノベーションの現場で巻き起こる出来事をMUGENLABO Magazine編集部の新米記者、めぇ〜ちゃんとゆるく一緒に紐解いていきます。今回は、国内外で進むメガベンチャーの投資活動についてです。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- 編集長!去年上場したギフティさんがWAmazingというスタートアップに投資したというニュースを見ました。上場したスタートアップがさらに別のスタートアップに投資する例もあるんですね!
- 編集長
- よく知ってるわね。別にスタートアップに投資すること自体は大企業のCVCに限られたことではないのよね。
- めぇ〜ちゃん
- みたいですね。他にも去年上場したBASEさんが、個人事業主向けネットショップ開設サービスのMOSHへ投資したという発表もありました!
- 編集長
- オンライン出店が簡単にできるプラットフォーム事業のBASEなら、その延長でMOSHに投資したのも頷けるわね。
- めぇ〜ちゃん
- やっぱり関連する事業に投資してどんどん新規事業を作っていこうとするのは、上場したスタートアップ も大企業も同じなんですね。
- 編集長
- 日本でその流れを作ったのは、2000年に上場したサイバーエージェントが2006年にサイバーエージェント・インベストメント(現サイバーエージェント・キャピタル)を設立した功績が大きいと言われているけど、アメリカでは結構昔から当たり前のことなの。
- めぇ〜ちゃん
- たしかに今アメリカのCVCのトップを走るGoogle VenturesもSalesforce Venturesも、母体は元々スタートアップですもんね。
- 編集長
- 彼らも起業した頃はVCから資金を集めて自分たちの会社を大きくしたけど、上場後もなお次世代のスタートアップへ投資をしながら有力なテクノロジーやビジネスモデルを育てつつ、良い会社はどんどん自社へ取り込んでいて、でそこから退社した人がまた起業してイノベーションを起こすというエコシステムが、シリコンバレーでは成熟しているのよ。
- めぇ〜ちゃん
- それでいうと去年上場したUberも結構投資や買収してるみたいです。
- 編集長
- 最近だとどんなところがいたのかしら?
- めぇ〜ちゃん
- 例えば空飛ぶ車を開発しているJoby Aviationへ投資をしつつ、同時に空飛ぶタクシー事業Uber Elevateを同社に譲渡すると発表してます。あとは電動スクーターのLimeへ投資後、Uberのマイクロモビリティ事業Jumpを譲渡しました。それから自動運転車スタートアップ のAurora Innovationへ投資後、Uberの自動運転部門Uber ATGを同社へ譲渡しています。実はいろんなことやってて面白いですね!
- 編集長
- そうね。一方今月にはフードデリバリーのPostmatesの買収を完了しているわね。未来のモビリティ市場を作る挑戦的な事業は、あえて大きくなるまで投資先各社に任せながら、自分たちはコロナ禍における本業の配車事業の収益性を改善することに専念すると宣言しているの。
- めぇ〜ちゃん
- そういう背景なんですね!それにしても成功した会社が、売上や株式で得た利益を次世代に還元していくのは、社会貢献的な意味でも重要ですね。
- 編集長
- その通り。これからはSDGsへのコミットやESG投資で社会のためにお金を使っていく企業が、結果的にどんどんお金を集めていくかもしれないわね。引き続き世界の動きをウォッチしてみて。
- めぇ〜ちゃん
- はい!!
BASEが初の出資をサービスECのMOSHに実施
Joby Aviationの空飛ぶ車
次回は「大企業担当者に訊く、情報収集のコツ」について、めぇ〜ちゃん記者がお届けします!
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