- インタビュー
2021年08月31日
スタートアップに会いたい!Vol.30- 三菱UFJニコス
- 三菱UFJニコス株式会社
大前 良太 - デジタル企画部 デジタル企画G 主任
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業50社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2021」からご確認いただけます。
京セラに続く第30回目は三菱UFJニコスです。三菱UFJニコスの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
大前氏に伺いました
何をしている会社ですか?
大前:MUFGのリテール分野における中核のクレジットカード会社で、イシュイング・ファイナンス・アクワイアリング・プロセッシングの4事業をコアとし、決済に関するサービスを提供する企業です。具体的にはクレジットカードの審査・発行やキャッシュレス決済の利用環境の整備、会員や加盟店との精算、不正利用の検知およびクレジットカードなどの発行受託等、様々な業務があり、あらゆるお客さまへ直接および間接的に決済ソリューションを提供しています。
近年の社会情勢の変化により、働き方、人々の行動が大きく変化をしていますが、今後の注力領域としては先ずは安全・安心な決済の仕組みを安定・継続して提供することが一番のミッションだと考えています。その上で時代の潮流を見極めながら、デジタル通貨や新たな決済・認証手段などといった将来を見据えた新技術の研究もして行きたいと考えています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
大前:デジタル企画部が全社横断的なオープンイノベーションの窓口となり、社内各部への情報連携や実現に向けたサポートなどを担います。KDDI∞Laboのほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ主催の「MUFGアクセラレーター」を通じて、スタートアップ支援と連携強化を図っています。また米国西海岸拠点への人材派遣など、決済を中心とした新技術の情報収集にも積極的に取り組んでいます。
直近では不正検知AIソリューションの精度比較や議事録の自動作成、声紋認証の技術検証など、社内各部と連携しながら幅広くPoCも実施しています。
産学協働の観点では、東京大学大学院情報理工学系研究科と弊社を含む民間企業4社で個人を識別するための知識・所持・身体的特徴に続く第四の手法として個人の行動データを利用する次世代の認証技術「ライフスタイル認証」を研究しています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
大前:アフターコロナにおける新たな働き方(テレワーク、非対面の営業活動等)に資するソリューションです。全社導入に先駆け、デジタル企画部内で活用・試用が出来る様な性質のものが望ましいと考えています。
またデジタル企画部は新たな決済サービスの開拓はもちろんのこと、働き方改革を担う部門でもあり「Smart Work」にも取り組んでいます。金融業界特有のルールや、越えなければならないハードルもありますが「Smart Work」をきっかけに社員のデジタルマインドを醸成し、スタートアップ企業の皆様と同じ目線で決済を中心とした新たなサービスの共創につなげていきたいです。
またテクノロジーの進化と合わせて、決済と切り離せない認証の方法や利用シーンも変化しており、このような領域の要素技術にも注目しています。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
大前:
- スタートアップのサービスへ決済機能を導入する際に必要となるノウハウ提供・メンタリング
- スタートアップのサービス・プロダクトの社内での試行利用、事業者/ユーザー目線でのフィードバック提供
クレジットカード等、キャッシュレス決済の世界は様々な技術が活用されていますが、それを運営・管理していく金融業界特有のレギュレーションは複雑です。弊社には、各分野のスペシャリストが多数在席しており、スタートアップ企業の技術やビジネスがどのように既存の仕組みと噛みあうのか、ノウハウを提供する役割が果たせると思います。
サービスの検証・フィードバック収集なども、柔軟に対応させていただきます。
最後に一言お願いします
大前:大企業とスタートアップでは、目線や時間軸・常識の違いが取り沙汰される事が多いと思います。まずは、双方が持つアセットを理解し、興味を持ち、「提案」ではなく「対話」することが近道だと感じます。ペイメントの世界は、レガシーと言われる仕組みから最先端の技術までが共存している一方、これらを組み合わせることでキャッシュレス市場はまだまだ拡大していく市場だと思います。是非、気軽にディスカッションさせて下さい。よろしくお願いいたします。
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<送付先>kddilabo-info@kddi.com
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・面会/提案希望先(大企業名/提案概要)※複数可
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