- インタビュー
2021年05月21日
スタートアップに会いたい!Vol.5- 日立製作所
- 株式会社日立製作所
竹中 佑至 - 事業開発本部にて、スタートアップ協業を推進
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業80社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2023」からご確認いただけます。
関西電力に続く第5回目は日立製作所です。日立製作所の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
竹中氏に伺いました
何をしている会社ですか?
竹中:2021年に創業111周年を迎える日立は、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」を企業理念として、社会やお客さまの期待にイノベーションで応えてきました。5馬力モーターの製造から事業を開始した我々には、プロダクトを作る力はもちろんのこと、110年を超えるモノづくりの歴史の中で培ってきた制御・運用技術(OT:Operational Technology)と、60年以上にわたる情報技術(IT)の蓄積があります。このOT、IT、プロダクトを結びつけて新たな価値を生み、社会課題を解決するのが日立の社会イノベーション事業です。
現在、世界では都市化の問題、高齢化による人口構造の変化、気候変動や資源不足など、さまざまな変化が起きる一方、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するための取り組みも世界中で始まっています。こうした中、社会の発展に貢献することを目指した創業の原点に立ち返り、社会イノベーション事業をグローバルに進化させることによって、持続可能な社会の実現に寄与していきたいと考えています。
2019年度からスタートした3カ年の2021中期経営計画で、さらなる成長のために社会イノベーション事業におけるグローバルリーダーになることを目指しています。成長分野をモビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野と定め、それぞれの分野でお客さまの社会価値、環境価値、経済価値の向上に貢献していきます。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
竹中:社会やお客さま課題の解決に向けて、弊社からの提案に最新のテクノロジーやビジネスモデルを反映し、提供価値を最適化するため、オープンイノベーションに取り組んでいます。具体的には、KDDI∞Laboのようなオープンイノベーションコミュニティへ参画したり、シリコンバレーにメンバーを駐在させ、社内外の関係者と連携したりして、最新トレンドやスタートアップ情報を収集しています。また、その情報を活用し、自社の戦略立案や顧客提案活動を、事業部と連携して行っています。
19年6月に設立されたCVC組織とも連携して情報収集しながら、適宜お客さまや社内での議論の基礎としています。
併せて、日立グループ内でオープンイノベーションに携わるメンバー同士で情報共有する仕掛けを作り、情報交換するなど、適宜連携しグループ全体でオープンイノベーションに取り組む体制作りを行っています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
竹中:多くの業界が目まぐるしく変化しており、その変化の速度はますます早くなっています。このような中でさまざまな課題を解決していくためには、弊社だけでは限界があると考えています。業界の垣根を取っ払い、幅広く連携していくことが必要になります。特にスタートアップ企業の皆さまには、既存の価値観、枠組みといったものをガラッと置き換えてしまうような新しい発想や一点突破型のテクノロジーに強みがあると思いますので、そういった部分とうまく連携させて頂けると幸いです。
これまでの実績を振り返りましても、特に既存業界が新しいテクノロジーや法律改正等によって、ガラリと変わる予兆のある業界、すでに変わり始めている業界における、キーテクノロジーをご提供頂けるスタートアップ企業とは前向きな話ができることが多いです。その結果、これまでもさまざまなアライアンス、研究機関、スタートアップ企業の皆さまと連携させて頂いております。
幅広い分野で事業部と広く連携しておりますので、まずはお声がけ頂ければと存じます。協業可能性について、正直なところを具体的にお話させて頂きます。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
竹中:先日プレスリリースさせて頂きましたが、東京駅近くのサピアタワー17FにLumada(*) Innovation Hub Tokyo という施設をオープン致しました。
(*)お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション/サービス/テクノロジーの総称
日立の「協創の森」や世界の先進工場「Lighthouse」に選出された「大みか事業所」などDX(デジタルトランスフォーメーション)の最前線となる協創施設や多様な人財と、お客さまやパートナー、スタートアップ企業など業界を越えたステークホルダーをバーチャルとリアルでつなぎ、知恵やアイデアを掛け合わせることで価値創出を活性化する、様々なアセットがございます。
こういった場も活用しながら、スタートアップ企業の皆さまと新たな価値を協創できればと考えております。
Lumada Innovation Hub Tokyo
最後に一言お願いします
竹中:スタートアップ企業の皆さまと弊社のスピード感との違いなどがあると思いますが、うまくお互いの特徴を組み合わせられるよう動いて行きたいと考えています。宜しくお願い致します!
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