- インタビュー
2024年04月26日
屋内でも地下でも居場所が分かる位置情報サービスを展開! - MetCom
- MetCom株式会社
荒木 勤 - 取締役 CFO
2024年4月19日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はMetComです。地上波システムであるMBS(Metropolitan Beacon System)を活用した測位サービスを展開するスタートアップです。今回は、MetComの取締役 CFO荒木 勤氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- 3D位置情報を屋内外で利用可能とする位置情報インフラサービス、いわばGPSのパワーアップ版です。
取締役 CFOの荒木氏に伺いました
何をしている会社ですか?
荒木:GPSは屋外の二次元位置情報(X,Y)が中心で、屋内測位や垂直方向測位(Z)は不得意です。MetComは、GPSの弱点を補完する、屋外・屋内・地下のシームレスな3D位置情報サービスを提供します。
電波測位と気圧分析技術(特許技術)を組み合わせた地上基地局をMetComが整備・運用します。ユーザーは、GPS電波が届かない屋内・地下においても、あるいはGPSが万一利用不能な状態になっても、X,Y,Zの位置をGPSと同様の使い勝手で、同等以上の精度で把握することが可能です。GPS利用の多種多様なシーンで、「困りごと」を解決します。
MetCom社の提供サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
荒木:位置情報インフラとして誰もが思い浮かべるGPSは、屋内利用が難しいという問題があります。都市生活において、過ごす時間が圧倒的に長いのは屋内ですので、屋内で汎用的・安定的に使える位置情報サービスがないと、位置情報が社会を支える基礎情報として十分な役割を果たしえなくなります。私どもは、GPSが不得意な領域に、GPSと互換性のある位置情報インフラを構築し運用することで、「位置情報を社会の基礎インフラとして真に機能させる」という理念を掲げ、創業しました。
これからの目標はありますか?
荒木:測位システムは、5W1Hのうち、When(時刻)とWhere(位置)という「2つのW」を提供する、極めて重要な社会インフラです。現在、GPSなどの衛星測位システムがこの機能を担っていますが、衛星測位システムに運用依存するのは得策とはいえません。テレビや通信において、地上波システムと衛星システムが役割分担しながらサービス提供しているように、測位においても地上波システムが果たす役割は大きく、MetComは、地上波セグメントにおける日本初プレイヤーとして、広く社会にサービス提供してまいります。
また、最近は、世界の紛争多発地帯でGPS妨害によりGPSが使えない状況が頻発したり、日本でもGPS利用不能となる事態が発生しています。このような事態にあっても、社会の継続性を担保するために、MetComは地上波システムのサービス提供者として「社会の器」として貢献してまいります。
最後に一言お願いします
荒木:私たちMetComは、GPSを前提とした位置情報の「常識」を打ち破ります。多くの皆さまが位置情報を利用したサービスを企画・運用されていると思いますが、今までにない発想で、ご利用者様の利便性を向上させたり、更なる安全安心を確保するサービスを連携して創造できればと思います!
- めぇ〜ちゃん
- 垂直方向の測位が可能になったことで、屋外のみならず、屋内や地下での待ち合わせの際にも使えるとても便利なサービスですね!それでは次回もお楽しみに!
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