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2022年12月02日

有力スタートアップピッチXLIMIT ShowcaseーGBAF2022参加レポートー

12月2日、Global Brain社主催のイベントGlobal Brain Alliance Forum(GBAF)2022が3年ぶりにオフライン会場にて開催されました。この記事では、ピッチコーナー「XLIMIT Showcase」のレポートをMUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんよりお送りします。


めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
本イベントでは複数のセッションやピッチコーナーが行われましたが、今回はピッチコーナーに注目してレポートしました!

XLIMIT Showcase

XLIMITとはGlobal Brain社が提供する、シリーズA未満のスタートアップ支援を目的としたアクセラレータープログラムです。Web3、Metaverse、Climate Tech、Deeptech領域をはじめとする最先端の技術を屈指し次世代プラットフォームの構築を目指すスタートアップへ、資金面、起業家/投資家/企業/メディアのネットワーク、Demo Dayなどのプログラム、顧客紹介といったさまざまな支援を行っています。

今回のXLIMIT Showcaseでは、上記プログラムに採択された6社のスタートアップがピッチを行いました。


採択された6社のスタートアップ

【1社目】株式会社Alivas 代表取締役 田島 知幸 氏

Alivas社は、Stanford大学と東京大学の共同で行われた革新的医療機器創出のためのJapan Biodesignプログラム発のスタートアップです。

約8,000万人が苦しむ糖尿病や高血圧、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、便秘症といった慢性疾患に対して、現状は薬剤治療がメインとなっています。しかし、慢性疾患は完治が難しく長期間薬を服用する必要があるためコストがかかったり、薬をしっかり飲み続けられる人の割合はあまり高くないといった課題があります。

そこで、慢性疾患、その中でも他社がまだ介入していない慢性便秘症という領域において、医療機器での治療を目指して事業を展開しているのがAlivas社です。すでに動物実験を通じて有効性かつ安全性を確認できており、今後は臨床実験を行っていくとのことです。そして、慢性便秘症以外の糖尿病や高血圧の領域にも拡大していきます。

【2社目】AnyReach株式会社 代表取締役 中島 功之祐 氏

AnyReach社は、相手の住所を知らなくてもLINEやメールで贈れる"eギフト機能"を、企業の自社ECサイトに導入できるサービス「AnyGift(エニーギフト)」を提供するスタートアップです。

これまではECサイトでギフトを送ろうとすると相手の住所を確認する必要があるなど、面倒な手間がかかっていました。しかし、eギフト機能では送りたい商品を選び購入すると発行されるURLを相手にLINEやメールなどで共有し、相手が自身の住所を入力するだけで自宅にギフトが届くといった仕組みになっています。

このeギフト機能を自社のECサイトに導入することで、企業はギフト売上を向上させることができます。実際に月次で1~5%の売上向上が起きており、その売上増加はさらに高まっています。そして、2022年4月に正式リリースしてからすでに570以上のブランドが導入しています。今後は食品、お酒、化粧品、インテリア、ファッション、ベビーグッズといったモノはもちろん、体験やチケットなどもギフトとして展開していきます。

【3社目】Suishow株式会社 共同創業者 / COO 甲斐 貴大 氏

Suishow社はブロックチェーン×メタバースによる新たな価値の創造を目指す東京大学と早稲田大学初のスタートアップです。

現状、お気に入りのNFTを購入してもSNSのアイコン等にしか使い道がありません。しかしSuishowが手掛ける、NFTが使えるブロックチェーンメタバースZoa.spaceでは、あらゆるNFTが使用できます。具体的には、アバターにNFTのTシャツを着用させたり壁画として展示したりできます。また、メタバース内にお気に入りの空間を制作し、友人を招待にしてお話するといったことも可能です!他にもNFTホルダー限定のイベントを開催することができ、1,000人以上集まった実績もあります。

そして、直近で注力していることはアーティスト×NFT×メタバースの組み合わせです。若手人気ラッパーOZworld発足のプロジェクトNiLLANDとのパートナーシップを締結し、リアルとバーチャルがリンクする仮想の世界であるNiLLANDのNFTホルダー限定メタバース「NiLVERSE」の制作や、NiLVERSE上でのライブイベントを実施する予定です。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
Suishowさまは以前Web3若手起業家としてインタビューさせていただきました!記事はこちら

【4社目】LasTrust株式会社  Co-Founder CEO 圷 健太 氏

Web3開発者をターゲットにした、DApp(分散型アプリ)を構築するスマートコントラクトをモジュールとして簡単に利用できる開発プラットフォームBunzzを提供するスタートアップです。

DAppを構成する技術レイヤーは3つあり、そのほとんど(7-8割)はこれまで親しまれてきた言語で構成されています。しかし、Web3領域における開発エンジニアが少ない理由は、2割を占めるWeb3特有のプログラミング言語の難易度が高いからです。その難易度の高い部分を支援するプロダクトがBunzzであり、リリースから9ヶ月ですでに7,000名の開発者に使用されています。

100種類以上のコントラクトを用意しており、モジュール化して提供することでセキュリティ監査を気にすることなく使用できます。長期ビジョンとしてはトークンエコノミクスの実装を掲げており外部のWeb3開発者がモジュール作成に参加できるようにしていくということです。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
LasTrustさまも3月に全体会に登壇いただき、インタビューさせていただきました!記事はこちら


ピッチの様子

【5社目】株式会社LOCKON FZCO  Co-Founder 窪田 昌弘 氏

LOCKON FZCO社は仮想通貨分野におけるWealthNaviを目指すスタートアップです。

1.8万種類以上のトークンが存在・様々な要因により暴落と急騰の繰り返し・複雑化によるリサーチコストの増加などにより、暗号資産で安定的に利益を出すことはかなり難易度が高くなっています。そこでLOCKON FZCO社は、全て分析した上で中長期的に継続して利益を出している口座をパッケージ化して価値提供を行っています。
例えば、ETHで利益を出しているトレーダー、長期保有で利益を出しているトレーダー、草コインで利益を出しているトレーダーなど、取引パターンでポートフォリオを最適化することが可能です。

中長期的な優位性として、数百〜数十万件の過去取引データ・1.8万の分析対応種類・6億以上の追跡対象トレーダー数といった、膨大な取引データとそれを分析する技術力があります。今後は全ての取引を自動で行えるようにするということです。

【6社目】Onebox株式会社代表取締役 奥村 恒太  

Onebox社は、複数人でメール対応している企業向けにシンプルなクラウド型メールサービス「yaritori」を提供しています。

近年、連絡ツールの分散が加速したことで部署間連携やお客様対応が煩雑化してきています。二重対応や対応漏れが発生したり過去の対応履歴がわからなかったり返信内容の相談が手間だったりと、連絡一つにとっても多くの課題があります。しかしyaritoriでは、メールごとに「未対応」「対応済み」などのステータスや返信担当者の設定ができるため、二重対応や対応漏れがなくなります。また、対応状況を可視化してメンバー全員で顧客対応が可能になるためメール転送や口頭確認が不要になります。

yaritorの導入により月間88時間の業務時間削減に繋がった事例もあり、高い導入効果が見込めます。また、すでに160社の企業に導入されていますが、チャーンは1%程度に留まるなどかなり評価の高いサービスです。今後は、マルチチャネル化・ツール連携を進めることで、企業と顧客を繋ぐ顧客対応プラットフォームを目指します。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
ピッチされた6社の皆さまは勢いと実績のあるスタートアップでしたね!今後どんな風に世の中を変えていくのか楽しみです!今回はこの辺で終わればと思います!今後も、日本のスタートアップが集まる地に登場しますので、次のレポートもぜひお楽しみに!以上新米記者めぇ~ちゃんでした!!

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