- インタビュー
2024年09月12日
ジョブ型組織の運用をテクノロジーでサポート - Ex-Work
- 株式会社Ex-Work
馬渕 太一 - 代表取締役CEO
2024年9月4日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
1社目はEx-Workです。ジョブマネジメントクラウド「Job-Us(ジョブアス)」を開発するスタートアップです。今回は、Ex-Workの代表取締役CEO 馬渕 太一氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- ジョブマネジメントシステム「Job-Us」は生成AIによるジョブディスクリプションの作成をはじめとした、ジョブ型組織の運用をテクノロジーでサポートするHRシステムです。
代表取締役CEOの馬渕氏に伺いました
何をしている会社ですか?
馬渕:近年、大手企業を中心に、終身雇用や年功序列を特徴とする「メンバーシップ型雇用」から、組織に必要な職務(ジョブ)を定義し、それに基づいた組織・人材マネジメントを行う「ジョブ型雇用」へのシフトが起こっており、政府もそれを推進しています。
しかしながら、日本企業にとってはそのハードルはとても高く、大きな障壁となっています。
私たちEx-Workは、そんな日本における『雇用制度の大きな課題』に対して、『日本の雇用をアップデートする』をミッションに掲げ、「テクノロジーを駆使して、日本企業の保守的な雇用システムを前に進めるための手段を開発・提供すること」・「日本企業のジョブ型への変革を支援すること」を目的とした、HR-Techスタートアップです。
弊社では現在、AIを活用してジョブディスクリプション(職務を定義した文書)をはじめとした、ジョブ型組織の運用をサポートするジョブマネジメントクラウド『Job-Us』を提供しています。
ジョブ型の導入には、各ポジションに対して業務内容や範囲、難易度、必要なスキルなどを定義した「ジョブディスクリプション(以下、JD)」が必要になります。しかしながら、人事制度に適応できる質の高いJDの作成にはリテラシーが必要であり、かつ運用コストも膨大であることから、『JDの作成・運用が企業にとって高い壁』となっています。Job-Usでは、そんな障壁を導入していただくことで解決すると共に、ジョブ情報を組織・人材マネジメントにも活用することができます。それ以外にも、ジョブ型組織の運用が必要となる機能を取り揃えています。
現在は、ヨネックス様や大和ハウスグループ様など大手企業を中心とした企業様にご利用いただいております。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
馬渕:皆さんは、世界における『仕事に対する熱意』の調査で、日本が132位/139カ国と残念ながら最下位レベルという話をご存知でしょうか?
また、失われた30年という言葉もある通り、日本企業の国際的な競争力は低下してしまっています。
そこには、年功序列や終身雇用を特徴とする、日本独自の旧態依然の雇用形態が影響していると言われています。
私は、これまでのキャリアの中でそのような課題を肌身に感じてきました。
そのような状況を変えるために、『日本雇用をアップデートする』をミッションに、『誰もが情熱と能力を発揮して働ける社会を創る』ことを目指してEx-Workを立ち上げました。
これからの目標はありますか?
馬渕:日本全体の職務情報とそこに紐づく報酬情報等を整備していきたいと考えています。そのデータとAIを活用してジョブ型組織のさらなる高度な運用をサポートしていきます。
そして最終的には、大きくわけて3つのことを実現したいと思っています。
1つ目は『個人の観点』で、人々が情熱を持って主体的に自分のキャリアを歩んでいける世の中にしていきたいということ。
2つ目は『企業の観点』で、日本企業の組織を環境変化にあわせて必要な人材を確保し、競争力を高めていけるようアップデートすること。
そして、3つ目が『社会の観点』で、日本社会に自然で健全な競争原理が生まれ、その結果として日本の課題である賃金の停滞を解決して賃上げを実現することです。相対的貧困を回避して日本を強くすることです。
そのために、テクノロジー及び『ジョブ型』という日本でこれから浸透していく仕組みを活かしたサービスを通じて、日本における雇用のあり方をアップデートし、誰もが情熱と能力を発揮できる社会の実現を目指しています!
最後に一言お願いします
馬渕:AIテクノロジーを活用して、より競争力のある組織の実現に貢献し、日本企業のプレゼンスを再興していきたいと考えております。
それと同時に、個人が主体的にキャリアを選択して情熱をもって働ける社会を実現していきます!
- めぇ〜ちゃん
- AI活用で日本企業の雇用システムを変革する、Ex-Work社に注目です!それでは次回もお楽しみに!
関連リンク
関連記事
インタビューの記事
-
アジア市場を足がかりに、グローバル展開を加速するトリファの成長戦略を聞く
2024年11月07日
-
スタートアップに会いたい!Vol.88- 三菱商事
2024年11月05日