- インタビュー
2026年03月03日
AIで設計の常識を覆す - ブレイドテクノロジーズ

- ブレイドテクノロジーズ株式会社
村上 友太 - COO
2026年2月25日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ9社が大企業に向けてピッチを行った。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューを行ったので皆様にご紹介!
◯社目はブレイドテクノロジーズ。生成AIで製品設計・デザイン工程を自動化・最適化するスタートアップ。今回は、ブレイドテクノロジーズ COOの村上 友太氏に話を伺った。
めぇ〜ちゃん- 工業製品の自動設計を可能にするAIプロダクトを開発するスタートアップです。設計意図の入力だけで自動的に量産可能で物理要件を満たした設計を探索します!
COOの村上氏に伺いました
何をしている会社ですか?
村上 :ブレイドテクノロジーズは、製造業向けに設計を自動化するAIソフトウェアを開発しています。
これまで数ヶ月から数年を要していた設計・机上シミュレーションのプロセスを数日に短縮し、10%以上の軽量化や性能向上を実現します。エンジニアが設計意図を入力するだけで、物理制約を満たし、量産可能性を担保した最適設計案を自動生成できる点が大きな特徴です。
私たちは単なる最適化ツールではなく、「設計を生成するエンジン」を提供しています。データの事前学習に依存せず、工学的推論に基づいて新しい構造を創出できるため、これまで不可能だった設計探索を可能にします。
ビジネスモデルは、DaaS(Design as a Service)としてのサブスクリプション提供が中心です。設計業務そのものをソフトウェア化することで、企業の開発スピードと競争力を根本から引き上げるインフラを構築しています。

サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
村上 :人類はこれまで、ものを大量に、安定して、安くつくる技術を飛躍的に進化させてきました。生産技術やサプライチェーンは高度に最適化され、同じものを高品質で繰り返し生み出す力は、かつてない水準に到達しています。
しかし、「何をどう設計するか」という知的プロセスは、本質的には大きく変わっていません。設計はいまなお人の経験と試行錯誤に依存し、時間と人員を投入することでしか前に進めない構造のままです。
とりわけ我が国に目を移すと、国際競争の激化、原材料価格の高騰、そして深刻な設計人材不足という構造的課題が顕在化しています。例えば自動車業界では、中国OEMが2年半で新車種を開発しているところ、日米欧のOEMは5年以上を要しています。
私たちは、この構造を変えたいと考えました。工学的制約と設計意図を理解し、量産可能な構造を自動生成する技術によって、設計の生産性と性能を飛躍的に高める。設計者がより創造的な価値創出に集中できる環境をつくる。
その転換点を実装するために、私たちはこの会社を創業しました。
これからの目標はありますか?
村上 :私たちの目標は、日本の製造業が長年培ってきた「擦り合わせ技術」を、AIによって加速・進化させることです。我が国のモノづくりでは、複雑なサプライチェーンの中で、熟練の設計者が時間をかけて高度な調整、整合を図っています。
ブレイドは、このプロセスをAIによって加速し、進化させることで、設計者がより上位の構想設計や、設計案の選定に集中できるようにしていきます。
プロダクトは、まずブラケット類や内部補強といった構造部品の自動生成から始まります。素材物性・強度・振動・重量・製造制約などを同時に満たす設計案を高速に探索し、従来は時間をかけて行ってきた設計検討を大幅に短縮します。
次の段階では、筐体内レイアウトや配線・配管などの経路最適化へと拡張します。限られた空間の中で、干渉、性能、整備性、熱放散、製造性といった複数の条件を同時に満たす設計を自動化します。これらが統合されると、複雑なアセンブリー全体における制約の相互関係をAIが高速に擦り合わせることが可能になります。
最後に一言お願いします
村上 :設計の自動化は、これまで多くの企業が挑戦してきたテーマです。しかし、境界条件や生産要件まで踏まえた実運用レベルでの自動生成は依然として難しく、多くの既存ソリューションは設計者の手作業を前提としています。
その中で、私たちはお客さまから「他と比較にならない水準」「実運用に近い形で成果を提示できている唯一のパートナー」と評価をいただいてきました。これは、アルゴリズムの優位性だけでなく、現場の制約と真正面から向き合い、実装にこだわってきた結果だと考えています。
私たちはいま、この技術をより多くの企業の皆さまにお届けできる段階まで到達しました。
日本が培ってきた擦り合わせ技術をAIによって加速・進化させる大変革にぜひご期待ください。
次世代の設計基盤をともに創るパートナーとしてご参画いただくこと、あるいはその挑戦を資本面から支えていただくことを、心よりお待ちしています。
KDDI 山本- ★推しコメント★
ブレイドテクノロジーズ社は、AIが物理原則から最適な数万通りもの設計案をAIが自動で探求してくれる点が最大の魅力です。
ものづくりの常識を覆すこの革新的な技術が、今後私たちの社会をどう変えていくのか。今後の活躍に期待です!
それでは次回の記事もお楽しみに♪

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