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2024年06月25日

【最新】あのベッカムも参加したアジア最大級のテックイベント!ーーBEYOND Expo 2024

BEYOND Expo 2024(以下BEYOND Expo)が5月25日にマカオのヴェネチアン・マカオで開かれました。BEYOND Expoは毎年アメリカで開催されるCESのアジア版を目指し、アジア最大級テックイベントとして、2021年からマカオで開催が始まり、今年で4年目になります。今年はコンシューマーテック、Climate techと脱炭素技術、Biotech、国際投融資の4つテーマに関連したイベントがサブ会場で開催され、同時に、アジア・ラテンアメリカや日本、中東をテーマとするテックフォーラム、BEYONDフォーチュン、女性テック、創業者、ORIGIN東南アジアテック等のフォーラムも開催されました。


200以上ものメディアがマカオに集結

今年のBeyond Expoでは、世界各地からのテクノロジー専門家、業界リーダー、スタートアップ、主要メディアが一堂に会し、共にグローバルマーケットにおけるテクノロジーの無限の可能性を探求し、出展企業は800社以上にものぼり、そのうち海外出展企業は40%を占めました。4日間で合計2,0000人以上もの人々がイベントに参加し、そのうち海外からの参加者は35%以上を占めました。CGTN、CNN、Bloomberg、Reuters、Time Magazine、テンセントテクノロジーなど、世界中からの200以上のメディアがイベントのを報道するなど会場は大盛況でした。

テスラも出展

Beyond Expo注目の受賞企業

今年のBEYOND Expoでは、ReGACY Innovation Groupと協力して日本テックイノベーションフォーラムも開催し、ソニー、富士フイルム、旭化成などの企業がそれぞれの最新製品やビジネスソリューションを展示しました。Headline VCのパートナー田中氏は、日本には民間部門と公共部門のイノベーションを推進するための十分な力があると語りました。

Beyond Expoで特に注目されているものが、BEYOND Awards大賞です。この賞は、Biotechイノベーション賞、Climate techと脱炭素技術イノベーション賞、コンシューマーテックイノベーション賞、イノベーション影響力賞の4つの軸から、世界中の革新的な技術と企業を発掘することを目的としています。

以下は、一部の受賞企業とソリューションの概要です:

コンシューマーテックイノベーション賞:
Nothing Phone (2a):ユーザー自身がUI画面を個性的にカスタマイズすることができる最高の日常スマートフォン体験を提供。

AI² Robotics:汎用人工知能とスマートハードウェアの融合に焦点を当て、自社開発のマルチモーダルLLMを中心に、感知、インタラクション、行動計画を統合した製品を開発。

IFLYREC:25言語のAI自動認識をサポートする同時通訳翻訳製品を開発。

Loona AI:ユーザの表情、感情、音声、環境など多様な感知機能とゲームモードを備えたAIに基づく家庭用ペットロボットを開発。

Dataa Robotics:60個の関節を搭載した自然な歩行や手作業ができる5G人型インテリジェントサービスロボットを開発。

Dataa Robotics

沃飛長空 / AEROFUGIA:垂直離着陸、新エネルギー動力、スマートドライブなどの特徴を備えた5-6人乗りの傾斜回転動力純電動垂直離着陸(eVTOL)航空機/飛行車を開発。

沃飛長空 / AEROFUGIA

Climate techと脱炭素技術イノベーション賞:
Mauo Energy Community:ブロックチェーン技術を使用してデジタルエネルギートレーディングを実現した太陽光発電、蓄電、充電シーンを統合したスマートソリューションを開発。

Biotechイノベーション賞:
Insilico Medicine:人工知能医薬品開発プラットフォームを開発。
百奥幾何 / BioGeometry:生成AI駆動のタンパク質設計と開発。

影響力賞:
中建海龍 / CHINA STATE CONSTRUCTION HAILONG:人々のために良い家を建てる、組み立て式グリーンテック建築を提供。

AI分野の第一人者たちが語るAIの未来とは

Beyond Expoでは米中人工知能産業の発展に関する深い議論にも大変な注目が集まり、IFLYRECの取締役である劉慶峰氏、商汤科技の共同創業者である徐冰氏、そして壁仞科技の創始者である張文氏は、BEYOND Expoの共同創業者である賀建東氏の司会のもと、米中の人工知能分野における競争と将来動向について興味深いディスカッションを交わしました。

劉慶峰氏は、アメリカが計算能力と先端技術革新において進んでいる一方で、米中の汎用LLM技術における差は外部が想像するほど大きくないとの考えを示しました。

徐冰氏は、中国が人工知能分野で一定の遅れを抱えているものの、この競争環境が中国のAIの長期的発展に有利であると指摘したうえで、テスラに追いつくEV産業を例に挙げ、中国のAI市場が将来5〜10年で飛躍すると述べました。

張文氏は、短期中期的には中国が基盤となるLLM分野で遅れている可能性を指摘しつつも、長期的には米中間の差が縮まると強調したうえで、世界のトップ10の半導体企業のうち8社が華人CEOを務めており、これが中米間の技術差を縮小するのに役立つと述べました。

ディスカッションの中では、各スピーカーが人工知能の発展に関するいくつかの懸念も取り上げました。

劉慶峰氏は、AIの発展は世界をより良いものにすることを目指すべきであり、単に世界を変えるだけではないと強調したうえで、法律、倫理、人文の総合的な推進を提唱し、AIの発展に伴う自己意識の問題に警戒すべきだと述べました。

徐冰氏は、AIが電力消費に与える影響に注目し、AI機能が続々と登場する中、人間は技術をコントロールし続ける必要があるとの考えを述べました。

張文氏は、AIが一部の仕事に影響を与える可能性がある一方で、新しい仕事の機会も生まれると指摘し、AIが将来5〜10年で大きな影響をもたらすと予測していますが、短期的には大きな変化はないと述べました。

最後に

今年のBEYOND Expo 2024では会期中、毎夜大きなイベントが開催され、その中でもSandsグループのグローバルアンバサダーであるデビッド・ベッカム氏とSands 中国のCEOである郑君諾氏とのセッションには注目が集まりました。

今年のBEYOND Expo 2024のテーマは「未知を抱きしめる」で、アジアのテクノロジーの独自の魅力を示すだけでなく、一連のイベントを通じて技術とイノベーションの交流と協力を促進し、参加者に華やかなテックの祭典をもたらしました。ベッカム氏などの著名人も注目するアジアのテクノロジー分野に今後も目を離せませんね!

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