- インタビュー
2026年01月28日
レアル・マドリードのアクセラに採択 - AMATELUS

- AMATELUS株式会社
白石 幸平 - 取締役CMO
2026年1月21日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行った。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にご紹介!
3社目はAMATELUS。自由視点映像及びマルチアングル映像等の配信システムを開発するスタートアップ。今回は、AMATELUS 取締役CMOの白石 幸平氏にお話を伺った。
めぇ〜ちゃん- 『SwipeVideo』の開発・制作・販売を中心に、自由視点映像及びマルチアングル映像等の撮影同期アプリ『SVCam/SVCamDual』の開発、提供、自由視点映像の配信及び編集ソフト・アプリケーションの開発や撮影、VR/MR関連システムの開発を行なっています。2024年にレアル・マドリードアクセラレーションプログラムに採択され海外展開も強化中のスタートアップです!
取締役CMOの白石氏に伺いました
何をしている会社ですか?
白石 :AMATELUS社が開発・提供する、自由視点映像配信/マルチアングル映像配信技術「SwipeVideo」は複数台のカメラ(台数無制限対応)で撮影された映像を、視聴者が画面をスワイプする事でWeb上で(アプリ内も可)自由に視点をスイッチングしながら視聴できる配信システムであり、国際特許として取得済みの技術です。
SwipeVideo(スワイプビデオ)は、これまで映像処理負荷や配信負荷の高さからブラウザ上での配信や再生は難しいとされてきた自由視点映像及びマルチアングル映像をクラウド配信出来る世界初の独自開発技術です。
また、WEBの技術(HTML5)だけで動作するので、視聴者側は面倒なアプリインストールが不要なうえ、視聴者がストレスなく任意のタイミングで再生中(スロー中、ズーム中、停止中も可能)の映像を切り替える事を可能にし、画面をスワイプするだけで映像の視点を自由に切り替えて視聴することができます。
特許:国際特許として日本特許4件取得、米国特許3件取得、中国特許2件取得、韓国特許2件、イギリス1件、イスラエル1件、オーストラリア1件、インドネシア1件、その他各国移行申請済みです。
<SwipeVideoについて>
SwipeVideo(スワイプビデオ)は、複数のカメラで撮影された映像を一つの映像視聴プレイヤーで構成し(カメラ台数無制限対応可能)、視聴者はそのプレイヤー内のアングルを、好きなタイミングで、好きなカメラアングルに切り替えて視聴できる最先端の映像配信技術(国際特許技術)です。視聴者は、好きな選手や印象的なシーン、見たいポジション等に合わせてアングルを切り替えたり、得点シーンや奇跡の瞬間を巻き戻して、様々なアングルから見返し視聴することが可能です。生配信中でも巻き戻し、見返す事が可能です。
さらに、SwipeVideoの大きな特徴は、視聴者に寄り添ったUXです。従来、他社で提供されてきたマルチアングル映像は、アングル切り替え時に、数秒程度、映像を読み込むための待ち時間が発生したり、アングルを7アングル以上に増やすと低画質になってしまうという仕組みでしたが、SwipeVideoは、スムーズなアングル切り替えを可能とするため待ち時間なく、ストレスのない視聴体験の提供でき、かつアングル数を無制限に増やしても画質は低下しないという配信を実現しております。
<マイベストアングルチャット機能について>
視聴者が、SwipeVideo視聴中に生配信、アーカイブ配信、お気に入りのシーンや、クリップしたいシーンがあった際に、ワンクリックで、サムネイル投稿ができる機能です。他の視聴者が、チャットエリアに投稿したマイベストアングルの「サムネイル」をクリックすると、自身が試聴しているプレイヤーの映像が瞬時に、その時刻とアングルにジャンプし、該当シーンからSwipeVideoを視聴する事ができます。ファン同士の熱狂や喜怒哀楽の共有、推し活、ハイライトシーンのクリップなどに便利な機能です。
<これまでの主な採択/受賞歴>
- Microsoft innovation award2017 受賞
- avex-xRハッカソン(VR/AR/MR) 優勝
- 総務省「異能vation」ジェネレーションアワード 特別賞受賞
- 横瀬町地方創生プロジェクト「よこらぼ」採択
- 埼玉県庁 官民連携事業 採択
- Plug and Play Japan Batch2 採択
- 富⼠通 ピッチコンテスト fabbit賞 リコー賞 受賞
- Plug and Play Batch2 Expo Mobility 優勝
- 富⼠通アクセラレータ第7期 採択
- 電通「GRASSHOPPER」第2期 採択
- docomo 5G DX AWARDS 2020 「最優秀賞」受賞
- 日経トレンディ「2020年 START UP AWARADS 大賞」受賞
- 2021年 スポーツ庁「イノベーションリーグ」にて「ビュワー・エクスペリエンス・パートナー」授与
- 2022年 ヨーロッパ最大のテックカンファレンス”Viva Technology”の「 Innovative Event Challenge」にて優勝
- 2023年 スポーツ庁 プログラム「SPORTS INNOVATION STUDIOオープンイノベーション」採択
- 2024年 NVIDIA Inception Program に採択
- 2024年 Microsoft for Startups に採択
- 2024年 K-Startup Grand Challenge に採択
- 2024年 世界最高峰のサッカーチーム「Real Madrid」のプログラムに採択
- 2025年 大阪関西国際芸術祭クリエイティブ・エコノミー特化型ビジネスコンテスト「StARTs UPs(スターツアップス)」にて「最優秀賞」受賞
- 2026年 「CES 2026」において、Innovation Awards®「Honoree」を受賞

サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
白石 :下記記事をご参照頂けますと幸いです。(弊社創業者:下城の記事)
https://forbesjapan.com/articles/detail/33583
※上記記事より下記抜粋
「ウェブをもっとリアルに。ウェブでもっと何かを伝えよう」
下城が11年間ウェブ業界に身を置いていた中で感じた課題、未来に向けてずっと思い続けてきたことだった。働き始めた2005年はテキストのみで製作されていたウェブページに画像、動画が加わっていく。そこに新たな視点として加わったウェブVRに未来を感じるようになった。だがよりリアルを追求した時に自由視点映像の可能性を感じ、2017年にAMATELUSを創立する決断を下す。
シンギュラリティーに向かって、人類に何を残すかを会社のテーマとしてスタートした。
「人々が動く原動力になるものって何だろう」と考えたとき、 スポーツにおける“ある体験”が土台となっていると下城は話す。ソフトテニスの全国大会で優勝をした時に自然と涙が流れ、それを見ていた周囲もその感情を共有してくれたことがあったという。
シンギュラリティーが訪れても揺るがない業界として、スポーツがよく挙げられるがその1つの経験が鮮明に残っている。下城は時代が変わっていく中でも人を突き動かすものを出来るだけ残していきたい、そんな思いから、会社の名前の由来も太陽系の全生命体のエネルギー源を意味し、それを拡散していくという壮大なゴールを描く。
「この世の中は人の想いで作られていますので、それを私たちは残していこうと思っています。これまで人類は想いや魂とかを絵、写真や動画に納めてきました。それが未来にはホログラムになると思っており、リアルにホログラムとしてシンギュラリティー以降に残していくためにSwipe Videoを始めました」
これからの目標はありますか?
白石 :どんなにテクノロジーが進展しても、あるいはテクノロジーが進展すればするほど、人類にとって、人生の豊かさを支える1つのカルチャー/財産としてのスポーツやエンターテイメントはより重要になると信じています。また、私個人の人生もスポーツやエンターテイメントによって彩られてきた実感や経験があります。
昨今、スポーツエンタメ産業は成長分野として、日本でもグローバルでも、非常に注目をされておりますが、日本発のスタートアップとして、この産業を成長させ、インパクトを与え得る”前例”を創りたい、創るべきだと考えています。
様々な形での協業や利活用があり得ると考えておりますが、具体的な推進内容として、現在特に注力をしていることとして、スポーツやエンタメを中心とした配信分野においてイノベーションを起こし得ると確信をしており、IP・ライツホルダーやOTT・放送局の皆様との議論や実際の協業を進め、実際に強力なパートナーである皆様と実績を積み上げさせて頂いております。
事例:
■DAZNとAMATELUSが連携し、サッカー界で”世界初”となる最大11カメラのマルチアングル配信をヤスダグループ主催/主管の欧州サッカー来日親善試合で実施決定!
■木下グループジャパンオープンテニスにて「錦織&アルカラス マルチアングル配信」をSwipeVideoで提供開始
■大阪・関西万博「EXPO 2025 LDH DAY SPECIAL “Jr.EXILE LIVE”」(4月29日開催)をSwipeVideoでマルチアングル生配信決定!
■世界最高峰 レアル・マドリードのプロジェクト『Real Madrid Next Accelerator for Asia』に日本代表としてAMATELUSが採択されました
もちろん、これまでもそうであったように、放送や配信において、ユーザーが受動的に映像を視聴する「スイッチング映像」が主流であることに(少なくともしばらくは)変わりはないと思います。
反面、いわゆる“推し活”にも象徴されるように、配信においても「その人が本当に見たいもの」を見る、あるいはそれを発見する、シェアをするというカルチャーもまた加速度的に発展をし得ると思います。その領域において、弊社の特許を主とした技術優位性や、蓄積した経験や実績を起点に、グローバルにインパクトを起こしたいと考えています。新たなカルチャーや視聴体験を創ることは(権利や制作の観点からも)容易ではありませんが、チャレンジする大いに価値はあると感じています。またこれを実現することにより、本来有しているコンテンツ自体の価値を引き出し、拡張することにも貢献することが出来ることにも意義を覚えています。
また更に、この技術や発想は教育分野やEコマースといった分野にも拡張し得るポテンシャルを実感おりますので、積極的に他分野においてもチャレンジを推進したいと考えております。
最後に一言お願いします
白石 :今回、有難いことにCESでの受賞をきっかけとして、私たちの事業やチャレンジについてフォーカスをして頂きましたが、申し上げるまでもなく、私達が掲げるイノベーションを実際に起こすためには、様々な方々との協業・コラボレーションが不可欠でございます。KDDI様に頂いたこの貴重な機会を起点に、スポーツやエンターテイメントに関わる皆様はもちろんのこと、その他の分野の方々とも是非ご一緒させて頂きたいと考えておりますので、些細なご質問から協業のご相談まで、どんなことでも結構ですので、お声掛けを頂けますと幸いです!
KDDI 木村- ★推しポイント★
AMATELUS社は、国際特許を取得した独自配信技術「SwipeVideo」により、従来は高コストかつ配信が困難だった自由視点映像を、誰もが扱える形で実用化した点に強みを持っているスタートアップです。
特にスポーツ・エンタメ・メディアなど幅広い領域に横展開できるBtoBtoCモデルは、市場規模・拡張性の両面で非常に大きなポテンシャルを秘めています。
さらに、すでにグローバルトップレベルの事業者との大型案件を獲得し、導入先ではPPV売上を平均1.2〜3.0倍に押し上げるなど、顧客の収益向上に直結する実績を創出されています。次世代映像体験のスタンダードになり得るAMATERAS社に注目です。
それでは次回もお楽しみに♪

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