- インタビュー
2023年10月31日
植物由来のプラスチック「modo-cellⓇ」を開発 - アミカテラ
- 株式会社アミカテラ
増田 厚司 - 代表取締役会長
2023年10月19日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はアミカテラです。植物性かつ完全生分解性のプラスチック代替素材であるプラントファイバーセラミック「modo-cellⓇ」製品の開発・製造・販売を行うスタートアップです。今回は、アミカテラの広報担当 小山田 紗希氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 植物繊維(セルロース)を主原料としたプラスチック代替素材「modo-cellⓇ」製品の開発・製造・販売を行っています。
広報担当の小山田氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小山田:植物由来の生分解性プラスチック代替素材、modo-cellⓇ製品の開発と製造販売を行っている企業です。
modo-cellⓇは植物由来のバイオマスプラスチックです。放置竹林の竹や樹皮、産業廃棄物等、これまで十分に活用されてこなかった植物資源を主原料として用いる点、また植物繊維であれば原料を特定しない点が大きな特徴です。
植物資源が主原料のため、可燃ごみとして廃棄しても燃焼時に有害物質が発生せず、自然環境下で生分解します。成型加工にあたっては、既存のプラスチック用成型機を用いることができますので、導入の障壁が低い点も特徴ですので、その普及に尽力しています。
植物性かつ完全生分解性のプラスチック代替素材であるプラントファイバーセラミック「modo-cellⓇ」製品
なぜ会社を立ち上げたのですか?
小山田:弊社会長の増田は台湾で日系企業の社長を務めていた際、modo-cellⓇの基本開発者であり取締役にもあります王正雄と知り合いました。王は竹の割りばしを作る機械を製造していましたが、その際に出る端材を有効利用できないか、というのがmodo-cellⓇ開発のきっかけ、ひいてはアミカテラ設立のストーリーです。
高コストイメージのあるバイオマスプラスチックの市場イメージの払しょく、日本において問題になっている放置竹林や農業廃棄物の再利用など、環境問題やアレルギー問題解決に寄与することを目的としています。
これからの目標はありますか?
小山田:今後は自治体や企業との連携をしていきたいと考えています。自治体とは第三セクターを組み、全国の植物残渣処分に困っている生産地に工場を整備していきたいです。企業とは、各メーカー様から排出される残渣専用のmodo-cellⓇ工場を開設し、それを地元の成型加工会社様にて加工後、成型品をメーカー様、小売、飲食店様に購入・再利用いただくという循環型エコシステムの構築を目指していきたいと考えております。
最後に一言お願いします
小山田:アミカテラの研究開発によって製造された、生分解性プラスチック素材「modo-cellⓇ」を日本国内に提供、流通し"地球に優しい"事業に邁進してまいります!
- めぇ〜ちゃん
- ごみの燃焼時に有害物質が発生しないmodo-cellⓇを活用した、循環型エコシステムの構築に注目ですね!それでは次回もお楽しみに!
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