- インタビュー
2021年01月29日
エネルギーとモビリティの融合による新たな価値提供 ‐ REXEV
- REXEV
渡部 健 - 代表取締役社長
2021年1月21日、新年初のKDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大手企業に向けてピッチを行いました(完全オンライン実施)。今回はその登壇企業をリレー形式で紹介いたします。(全6回)
2社目はREXEVです。EV特化型カーシェアリングサービス「eemo」の展開や、エネルギーマネジメント事業に取り組んでいるスタートアップです。今回はREXEV代表取締役社長の渡部健氏に話を伺いました。
eemoとは
小田原・箱根を中心とした神奈川県県西エリアに展開されるEV特化型カーシェアリングサービス。車両は可能な限り利用地域の再生可能エネルギーで充電される。24時間利用可能で予約、開錠、返却、決済まですべてスマートフォンにて対応。利用料金は15分あたり264円、24時間の利用で10,560円。
EV特化型カーシェアリングサービス「eemo」
代表取締役社長の渡部健氏に伺いました
何をしている会社ですか?
渡部:電気自動車(EV)に特化したカーシェアリング事業を行っています。またEVシェアリング事業に必要となるシステム等の開発およびそのSaaS提供、バッテリーの遠隔充放電制御によるエネルギーマネジメントサービス(EMS)、EVエネルギーリソースアグリゲーション事業に取り組んでいます。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
渡部:移動にかかる限界費用ゼロ社会を目指し起業しました。地域における移動にかかる課題は顕著であり、多くの自治体でも赤字交通を抱えています。このままでは地域の持続可能性は担保されず、いずれは行き詰まりその地域での生活を脅かしかねません。
そこで弊社は地域の再生可能エネルギーを活用し、それを充電して走る電気自動車の普及に努めています。限界費用がゼロである再生可能エネルギーおよび自動運転技術の活用による人件費の限界費用の低減をはかり、移動にかかるコストを限りなくゼロに近づけていくことでこの課題解決に取り組みたいと考えております。再生可能エネルギーの利用による移動は地球温暖化対策にも直接的に寄与することになり、地球規模での課題解決にも取り組みます。
これからの目標はありますか?
渡部:まず短期には電気自動車の導入を加速させていくこと、それと再生可能エネルギーの普及促進を後押ししていくことを目標にしています。再生可能エネルギーの普及には安価な調整力の提供が不可欠です。自然変動するエネルギーを人間が使いやすいように調整していく必要があり、電力の安定供給の上でもその調整力が不可欠になってきます。それなくして再エネのさらなる普及は難しくなります。
また電気自動車には極力再生可能エネルギーで充電していく、Well to Wheelの考え方を導入し地球温暖化対策にも貢献したいと考えています。長期的には自動運転技術との組み合わせで様々な地域、その特性に応じて新しいモビリティサービスの開発を行っていきたいと考えています。エネルギーとモビリティの融合による新たな価値提供を行っていきます。
最後に一言お願いします
渡部:再生可能エネルギーとモビリティの融合により新たな価値創造に一緒にチャレンジしませんか!
――2030年代半ばにはガソリン車の新車販売禁止とする政府の目標が発表されています。そこでただEVを導入するだけではなく、株式会社REXEVのように再生可能エネルギーの普及やエネルギーマネジメントに取り組むことが、持続可能な社会インフラに繋がっていくと思われます。
それでは次回もお楽しみに!
https://rexev.co.jp/
「すべての人に限界費用ゼロの移動手段を」
エネルギーマネジメント技術を軸に、e-モビリティーに新たな付加価値を創造するとともに再生可能エネルギーの普及促進にも貢献。地域・社会・世界の課題を解決。
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