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2021年02月05日

国内初!古着を燃料にしたフライトを実現 - Green Earth Institute

Green Earth Institute
川嶋 浩司
取締役

2021年121日、新年初のKDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大手企業に向けてピッチを行いました(完全オンライン実施)。今回はその登壇企業をリレー形式で紹介いたします。


4社目はGreen Earth Instituteです。 グリーン化学品やバイオ燃料の製造技術を提供し、持続可能な社会の実現を目指すスタートアップです。今回はGreen Earth Institute取締役の川嶋浩司氏に話を伺いました。


「RITE Bioprocess®」とは

非可食バイオマスの利用、多様な製品の生産、低コストでの生産を可能とするバイオプロセス技術。植物等を原料として、バイオ燃料やアミノ酸、芳香族化合物を始めとしたグリーン化学品を生産できる。

バイオプロセス技術『RITE Bioprocess®』

取締役の川嶋浩司氏に伺いました

何をしている会社ですか?

川嶋:当社は、バイオマス(植物等)を原料として、グリーン化学品やバイオ燃料を製造する技術を提供するバイオベンチャーです。 現在、多くの化学品や燃料は、石油を原料として生産されていますが、人間の経済活動が世界規模で拡大し、化学品や燃料の使用増加に伴って二酸化炭素排出量が増大した結果、かつてないほどの地球温暖化が進行しています。このままの状態が放置されると、現在のような地球環境を将来にわたって保持することが難しくなるとされています。

そこで弊社は、微生物を用いたバイオプロセスにより、現在石油を原料として生産されている化学品や燃料を、バイオマス由来の製品に転換し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を実現するための事業に日々取り組んでいます。当社の事業が広がることで、世界が直面しているCO2による地球温暖化の進行、および化石燃料中心のエネルギーの限界といった課題の解決に、少しでも貢献していきたいと考えています。

なぜ会社を立ち上げたのですか?

川嶋:当社は、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(通称、RITE)という研究機関で長年にわたって研究開発されてきた、バイオマスから効率良く化学品や燃料を製造するバイオリファイナリー技術である「RITE Bioprocess®」の実用化を目指して設立されました。 会社のミッションは「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」です。当社の技術により、地球上の限りある資源を有効活用しながら世界中の様々なニーズに応え、持続可能な社会を実現することを目指しています。

これからの目標はありますか?

川嶋:当社は、2011年の設立以来進めてきた研究開発により技術基盤を確立し、近年、実績を大きく伸ばしてきている段階にあります。当社は、技術ライセンスを中心とした事業モデルを志向しており、当社技術を活用できる機会はグローバルに存在していますので、できるだけ多くの潜在ニーズを捉え、世界規模での事業展開を進めていきたいと考えています。

最後に一言お願いします

川嶋:近時のSDGsに対する取り組み気運の高まりを背景として、多くの会社様が持続可能な社会の実現に向けた様々なニーズをお持ちになられていると思います。そうしたニーズに対して、ぜひ当社技術を最大限に活用したソリューションを提供させて頂きたいと考えています!

――株式会社Green Earth Instituteは航空会社と連携し、古着から作った国産バイオ燃料を搭載したフライトを実現させました。
詳しくはこちら
石油を使わない持続可能な社会に向けて、バイオプロセス技術を広めていきます。

それでは次回もお楽しみに!

Green Earth Institute株式会社
http://gei.co.jp/ja/
「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」
バイオマスを原料として、再生可能エネルギーであるバイオ燃料や飼料添加物になるようなアミノ酸、石油由来ではない化学品を作り出す。
21世紀の持続可能なグローバル社会の実現に貢献。

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