- インタビュー
2025年06月24日
食×テクノロジーで健康を支える - シルタス

- シルタス株式会社
小原 一樹 - 代表取締役
2025年6月20日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
3社目はシルタスです。ポイントも栄養もたまるアプリ「SIRU+(シルタス)」を開発するスタートアップです。今回は、シルタスの代表取締役 小原 一樹氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 購買履歴から栄養管理をするアプリ「SIRU+」の開発、運用をしているスタートアップです!
代表取締役の小原氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小原:シルタス株式会社は「頑張らない健康をすべての人に」をビジョンに、行動変容に特化したヘルスケアケアアプリ「SIRU+(シルタス)」の開発・運営と、購買データをヘルスケアに活用したデータマーケティング事業を行なっています。
SIRU+は「栄養データの自動取得」と「行動変容」をメインコンセプトとし、買い物の履歴を自動で栄養データに変換し、日々の買い物から健康を目指します。
既存の栄養管理サービスが、健康関心層をターゲットに頑張って栄養管理を続けるものが多いのに対し、SIRU+は健康非関心層であっても、簡単に続けられるサービスを目指しております。
スマートシティやPHR、情報銀行などのプロジェクトにも参画し、小売・流通や食品メーカー、保険など幅広い分野の企業および自治体と業界を超えたデータの利活用を行なっています。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
小原:日々の食事は、ほとんどの人が"なんとなく"で選んでいます。それが自分の健康にとって本当に良いのかどうか、正しく評価する術がないまま、雰囲気やメディアの情報に流され、最適とは言えない選択が繰り返されている。この構造自体に、私は不健全さを感じました。
一方で、健康を意識しすぎる食生活は楽しくなく、好きなものを我慢し続ける世界にしたくはありません。「食の楽しみ」と「将来の健康」を両立させるには、無理なく、自然と日常的に取り組める仕組みが必要だと考え、「SIRU+」の開発を始めました。
今すぐ困っていなくても、将来の病気を防ぐには、本来もっと早く動くべきです。ただしそれは我慢や努力ではなく、自分の行動がどんな影響をもたらすのかが"見える"ことで、自分で納得して選べる状態をつくることが重要だと考えています。モチベーションに依存しない、頑張らないヘルスケアの仕組みを社会に根づかせることが、私たちの目指す世界です。
これからの目標はありますか?
小原:私たちの目標は、「SIRU+」を生活・購買・健康をつなぐ共通基盤として進化させ、企業や自治体の課題解決に貢献することです。まず、購買データを活用できる仕組みを外部サービスに広く提供し、小売やスマートシティアプリ等との連携を拡大。住民や顧客の日常的な購買行動から得られるID-POSを基盤に、食品・製薬メーカー向けには購買誘導からファン化までを一貫支援し、広告効果を高める統合マーケティング支援ツールとしての価値を強化していきます。
また、生成AIを活用して、誰に・いつ・どんな訴求を行えば最も購買やリピートに結びつくのかを分析し、広告配信を自動最適化する仕組みも進化させます。さらに、保険や自治体とは、住民の食と健康の改善を目的としたコンテンツ連携やサービス開発を推進し、地域包括ケアの一翼を担うスマートヘルス基盤を構築。多様な業界との連携を通じ、購買起点の新しい価値共創を目指します。
最後に一言お願いします
小原:私たちは、購買データとテクノロジーの力で、暮らしに役立つ仕組みを社会に届けたいと本気で考えています。共創とは、目的や視点の違いを認め合いながら、それでも一緒に進もうとする姿勢だと思っています。生活・購買・健康をつなぐ新たな挑戦に、ご一緒できる仲間と出会えることを願っています。まずは、率直にお話しできれば嬉しいです。
めぇ〜ちゃん
- 買い物データ×AIで栄養管理の革新を目指すシルタスに、これからも目が離せません!それでは次回もお楽しみに!
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