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2025年04月15日

ロボティクス・ファウンデーション・モデルAIを開発〜RLWRLD

RLWRLD Inc.
Jung-hee Ryu
Founder & CEO

KDDIは、ロボティクス・ファウンデーション・モデルAIを開発するRLWRLDへ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。


今回はRLWRLD Founder & CEOのJung-hee Ryu氏にお話を伺いました。


Founder & CEOのJung-hee Ryu氏に伺いました

何をしている会社ですか?

Jung-hee Ryu:リアルワールド(RLWRLD)は、日本と韓国の製造現場における豊富な実世界データと産業ノウハウを活用し、「ロボティクス・ファウンデーション・モデル(RFM)」を開発しているフィジカルAIスタートアップ企業です。現在、ヒューマノイドロボット市場の拡大と、AI基盤モデル(Foundation Model)の急速な成長により、新しい産業領域が生まれつつあります。私たちは、こうした動向を踏まえて製造、物流、サービス業などの現場で実用的なAIソリューションを提供し、産業の生産性向上に貢献しています。


RLWRLD社のメンバー

なぜ会社を立ち上げたのですか?

Jung-hee Ryu:私は2012年にインテルへ売却されたAI企業「OLAWORKS」を創業後、約10年間ベンチャーキャピタル「FuturePlay」を率いてきました。その経験を通じて、今後のテクノロジーの方向性として「ヒューマノイドロボットの台頭」と「AI基盤モデルの急激な進化」という二つの大きな潮流を感じました。特に、日本と韓国は製造業において世界的な競争力を有し、高品質な産業データとロボット技術が豊富です。両国が持つ強みを活かし、世界で実用化できるフィジカルAIソリューションを提供するため、リアルワールドを設立しました。

これからの目標はありますか?

Jung-hee Ryu:私たちは、ロボティクス・ファウンデーション・モデル(RFM)の世界標準となり、次世代のフィジカルAIのイノベーションをリードする企業を目指しています。ヒューマノイドロボットやAI基盤モデルが急速に進化し、産業のあり方が大きく変わる中、私たちはRFMをあらゆる現場に導入することで、産業の生産性向上を図り、人間とロボットの共存を実現するエコシステムを構築していきます。日本および韓国の企業・研究機関と密接に協力し、世界に貢献できる実用的なAI技術を創出していきます。

KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?

Jung-hee Ryu:KDDIからの出資は、単なる資金支援を超えた戦略的な意義があります。特に、KDDIが最近取得したコンビニエンスストアチェーン「ローソン」など、小売業界でのロボティクス技術導入の可能性があります。またKDDIが保有する高度な「AIデータセンター」、通信インフラ、IoTソリューション、スマートシティ分野における取り組みなど、幅広い事業基盤とも連携を期待しています。これらの強力な事業基盤を通じて、日本市場およびグローバル市場においてリアルワールドのRFM技術の実用化と事業拡大を加速していきたいと考えています。

最後に一言お願いします

Jung-hee Ryu:リアルワールドは、日本が世界をリードしてきたロボティクス技術、先端製造業、技術革新の精神に大きな敬意を抱いています。KDDI、ANA、三井化学、島津製作所など、日本を代表する投資家やパートナー企業との協力関係を深め、日本企業や研究機関との戦略的パートナーシップを推進するため、2025年には日本拠点を設立する予定です。私たちは日本の皆様とともに、産業現場で活躍する次世代フィジカルAIを共同開発し、日本が今後も世界のテクノロジーイノベーションを牽引していくことに貢献したいと考えています。

RLWRLD Inc.
https://rlwrld.ai/
ロボティクス・ファウンデーション・モデルAIを開発

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