- インタビュー
2024年04月30日
低コストでのクロスボーダー決済を実現! - RemitAid
- 株式会社RemitAid
小川 裕大 - 代表取締役CEO
2024年4月19日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
5社目はRemitAidです。グローバル決済プラットフォーム「RemitAid」の提供するスタートアップです。今回は、RemitAidの代表取締役CEO 小川裕大氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- 「RemitAid」は海外企業との取引で活用できる様々な決済手段を、業務プロセスに合うカタチで利用可能とすることで、国内取引と同じ決済体験を提供するクロスボーダー決済サービスです。
代表取締役CEOの小川氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小川:「RemitAid」は海外企業から支払いを受ける際の高い手数料とオペレーション負荷の課題を解決するクロスボーダー決済プラットフォームです。現在、海外取引先から売上金の回収を行う際、日本の輸出企業は、為替や着金による手数料といった多くの手数料を支払っています。また、債権管理や入金確認の業務は国内の決済とは異なり、オンライン化が進んでいません。RemitAidは海外の支社を創ることなく、売上金回収のための現地口座を開設することができます。海外取引先の国際送金を行う手間が省けることはもちろん、振込情報の見える化を行うことができます。
手数料は
- 固定費:0円~150,000円 / 月
- 決済処理手数料:1,500円~2,000円 / 件
- 為替手数料:精算額の0.30%~0.35%
の3種類が発生しますが、それぞれ通常の決済よりもコストを抑えて取引を行うことが可能です。
「RemitAid」イメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
小川:前職ではFintech領域の新規事業開発ならびに、外資系企業の日本進出の際の決済導入支援を行っていました。その中で海外取引のお悩みを多くいただき、ペインの深さを感じていました。また、私の実家は広島県の山奥ですが、世界を舞台に活躍する産業、会社がいくつかあり、私自身、その製品に触れるたびにクオリティの高さに感動していました。世界で活躍する日本企業を支えたいと考えたときに、前職のときに受けた取引先からの相談を思い出しました。これまでのキャリアを通じての経験では直接的な海外取引支援は難しいと感じていましたが、決済の分野であれば自分がトライする意味があると思い、起業を決意しました。
これからの目標はありますか?
小川:入口としては日本の輸出企業向けの支援を実施しています。もちろん外貨の獲得は日本経済において非常に大事なテーマですので、まずはその一翼を担えればと思っています。一方で既に送金側の要望も多くいただいておりますので、そちらの領域にもトライをし、輸出入両方の側面から、日本企業の国際競争力を高めていく手助けができたらと考えています。決済の悩みで日本企業が海外企業とのお取引を諦めることがないよう、インフラとしてのクロスボーダー決済サービスを目指していきます。最終的には海外to海外まで事業を拡大し、より国際取引がスムーズになることで、「必要な人に必要なモノが届く世界」を創れたらと考えています。
最後に一言お願いします
小川:私たちは顧客やアライアンス先へのヒアリングを通じて大きな危機感を抱えています。モノづくりの分野では日本の優位性が薄れ、岐路に立たされている企業や産業が多く存在しています。また、決済の領域に目を向けると外資系企業が多く参入をし、利便性が高まる一方でこの分野でも広く海外のソリューションに頼らざるを得ない状況が出てきています。外貨を獲得する輸出取引を行う際に、海外企業に決済のためのお金を支払うという状況です。私たちがトライをしている大きなテーマは、もちろん私たちだけで達成することが到底不可能なものです。しかしながら、日本企業の、日本経済の非常に重要なテーマであると考えています。ぜひ、この記事を読んでいる皆様のお力を少しでもお貸しいただければ、大きな壁も乗り越えていけると思っています。ディスカッションの機会だけでも頂戴できると嬉しい限りです。
- めぇ〜ちゃん
- 世界にはばたく日本企業を決済でサポートするRemitAidの挑戦にこれからも注目です!それでは次回もお楽しみに!
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