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2024年05月20日

未来のUI・空中ディスプレーを開発! - パリティ・イノベーションズ

株式会社パリティ・イノベーションズ
前川 聡
代表取締役

2024年5月9日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。


4社目はパリティ・イノベーションズです。液晶ディスプレーなどに表示した映像を何もない空中に映し出す、新規光学素子「パリティミラー」の研究、開発をするスタートアップです。今回は、パリティ・イノベーションズの代表取締役 前川 聡氏にお話を伺いました。


めぇ〜ちゃん
どんなものでも簡単に空中映像化することを可能とするパリティミラーの製造およびその応用システムの提供を行っています。

代表取締役の前川氏に伺いました

何をしている会社ですか?

前川:どんなものでも鏡に映すように空中映像化できるパリティミラーの製造・販売、およびそれを利用した空中映像応用システムの開発販売を実施しています。パリティミラーは樹脂成形一発で製造可能であり、量産性が高く、プラスチックの板1枚で背面に配置したものがそのまま空中映像化できるので、その応用範囲は極めて広く、様々な用途に使って頂けます。

平面鏡と同じ鏡映像の結像が可能であり、立体物も結像できますし、固有焦点距離がないので光学系の設計も必要ありません。弊社ではパリティミラーの販売とともに、パリティミラーを有効に利用するための技術開発も行っており、様々な応用システムの提案もさせて頂いております。


サービスイメージ

なぜこの会社を立ち上げたのですか?

前川:国立研究開発法人情報通信研究機構発のベンチャーであり、元研究員としての職務発明がベースとなっています。研究開発の対象となった空中映像技術は、SF映画では近未来技術として当たり前に出てくるものであり、まさに未来技術の象徴として描写される技術です。

また、実際に展示会での出展を行えば見た人が驚き、握手を求められる状況を体験し、世の中で空中映像が求められていることを実感したことによって、実用化を決意しました。研究から出発した科学技術を広く一般に広めていくことを目指したいと考えています。

これからの目標はありますか?

前川:パリティミラーの普及によって、空中映像が普遍化していくと考えられます。現実空間に空中映像による仮想物体が当たり前のように存在しており、現実と仮想が融合した世界を創り出すことが可能となります。現在のARやMRは、現実を仮想空間に持ち込むものですが、空中映像は仮想物体を現実空間に出現させることで現実と仮想の融合を行います。これによって、人類が夢見ていた未来を実現します。

また、パリティミラーそのものは、単なる結像光学素子の一つ過ぎず、凸レンズ、凹面鏡、平面鏡というこれまで存在した結像光学素子に新たな一つを付け加えたものとなりますから、その応用可能性は極めて広いものとなります。

最後に一言お願いします

前川:新しいデバイスの応用方法の開拓には、多くの方々のご協力が必要です。パリティミラー自体は単なる光学素子であり、その一応用である空中映像も単なる一映像メディアでしかありません。これを使うには、コンテンツなり応用技術を必要としており、幅広い企業様の協力が必要となっています。

また、日本発の技術であっても海外での展開が先行するということが多々あり、日本の技術力をアピールするためにも、なにとぞご協力をお願いいたします。

めぇ〜ちゃん
空中に映像が映し出されるSFの世界がもう目の前にあるなんてすごいですね!それでは次回もお楽しみに!

株式会社パリティ・イノベーションズ
https://www.piq.co.jp/
液晶ディスプレーなどに表示した映像を何もない空中に映し出す「パリティミラー」の研究、開発

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