- インタビュー
2025年07月23日
AR技術で世界をより便利に豊かに- palan

- 株式会社palan
齋藤 瑛史 - 代表取締役
2025年7月18日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ8社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はpalanです。ノーコードのWebAR作成サービス「palanAR(パラナル)」の展開を行うスタートアップです。今回は、palan 代表取締役の齋藤 瑛史氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 「palanAR」とは、ノーコードで高精度なARコンテンツを作成・配信できるクラウド型プラットフォームです。Webブラウザだけで体験できることが特徴で、観光やプロモーション中心に2,800社以上が利用頂いています。
代表取締役の齋藤氏に伺いました
何をしている会社ですか?
齋藤 :株式会社palanは「現実とデジタルを組み合わせた新しい社会を作る」を掲げ、ノーコードWebAR作成プラットフォーム「palanAR」を中心に、ARデジタルマップ「AR Maps」を展開するAR専門企業です。
palanARはブラウザだけで高精度ARを作成・配信でき、月額35,000円から提供するSaaSモデルと、観光やプロモーションの課題解決のコンサルティングを含めたBPaaSを提供しています。サービス開始以来、16,000超のユーザーが累計46,000件以上のARコンテンツを公開し、観光・PR・教育・イベントなど幅広い領域で活用されています。
また世界トップAR企業との技術連携で認識精度と機能を強化し、ツール課金と制作コンサルティングの二軸収益モデルで安定的なリカーリングを実現しつつ、XR市場拡大に合わせて経済圏を拡大しています。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
齋藤 :2016年、現実に情報を重ねられるAR技術に可能性を感じ、「テクノロジーでワクワクさせる未来を作りたい」という思いでpalanを設立しました。私たちはテクノロジーを目的ではなく手段と捉え、街や風景にデジタルの層を重ねることで、その場の魅力を高めることを目指しています。
サービスや場所にARで付加価値を与え、人々が目の前の現実をポジティブに感じられる社会をつくることを目指しています。また技術的に偉大な会社を作ることを目指し、世界でも存在感を示せるよう最新の技術を追い求め挑戦しています。
これからの目標はありますか?
齋藤 :私たちの当面の目標は、スマートフォンをかざすだけで観光・プロモーション体験をもっと直感的で話題性のあるものに磨き上げ、AR活用を「手軽で当たり前」にすることです。
しかし真の挑戦はその先にあります。2030年代、ARグラスがスマートフォンに取って代わる時代が訪れると考えており、現実空間とデジタルが常時融合するパラダイムシフトが起こります。
その世界では、道案内やショッピング、空間広告に至るまで、あらゆる場所にデジタルレイヤーが重なり、体験そのものが可視化・共有されるようになります。
私たちは誰もがこうしたコンテンツを制作し、配置し、運営できるプラットフォームを提供し、観光・プロモーションにとどまらず生活インフラまで拡張するサービスを目指します。
最後に一言お願いします
齋藤 :私達はARを日常に溶け込ませる挑戦を続けています。「この場所をもっと面白くしたい」「この商品を新しい見せ方で届けたい」と感じたら、ぜひ気軽に声をかけてください。アイデアベースの相談でも大歓迎です。
また、近い将来スマートフォンに代わりARグラスを一日中装着する時代が訪れます。そのとき、今のビジネスや体験がどう変わるのか、可能性を探り共創できるパートナーをお待ちしております。
めぇ〜ちゃん
- ARで付加価値を与えることで、現実をポジティブに捉えることができるような世界になったらとても素敵ですよね!それでは次回もお楽しみに♪