スタートアップに会いたい！Vol.50- TIS

TIS株式会社 芝　弘泰（写真右）: インキュベーションセンター　主査

TIS株式会社 中村　雅春（写真左）: インキュベーションセンター　主査

連載「スタートアップに会いたい！」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業60社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2021」からご確認いただけます。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングに続く第50回目はTISです。TISの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください！

芝氏に伺いました

何をしている会社ですか？

芝：当社TISは、独立系のシステムインテグレーターとして、国内クレジットカード基幹システム開発実績シェア約50％の金融・決済領域を中心に、安定的な電力供給を支えるための送配電システム等の産業領域、さらに公共サービス領域においてサービスを提供してまいりました。そこで蓄積した強みを活かし、先行投資型事業への構造転換を図るため、下記の社会課題テーマを始めとする新規事業創出に取組んでいます。

金融包摂 (誰もが取り残されることなく金融サービスへのアクセスでき、金融サービスの恩恵を受けられる社会を実現する)
都市への集中、地方の衰退
低・脱炭素化
健康問題

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は？

芝：「TISインキュベーションセンター」では、下記の取組みをしてまいりました。

スタートアップと事業部の協業探索、連携強化
CVC
事業会社とスタートアッブ企業を結び付けるマッチングサイトの運営 (bit-finder)
イノベーションハブの運営（オフィス/イベントスペース）
シリコンバレーVCの連携による海外スタートアップとの協業（Sozo Ventures)
スタートアップスタジオ
社員による０⇒１の事業創出（社内提案制度の推進等）

新規事業専門の部門であるTISインキュベーションセンターだけでなく、各事業部内の部署による新規事業創出の取組みが活発なことが、当社の新規事業の特徴です。

金融、決済分野
デジタルマーケティング分野
ビジネスイノベーション分野（クライアントの経営課題を解決）
ヘルスケア分野
産業分野 (インフラ、工場等)
公共分野（地方自治体等）

御社の課題は何ですか？スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか？

芝：決済領域では、合弁会社「tance」により、決済サービスに留まらず、飲食や小売りなど様々な業種の店舗向けに、新しい価値を持つソリューションを提供しています。さらに魅力的なソリューションを加えていくため、店舗の業務改善、DX化、収益向上（集客やEC化）、スタッフの教育等に役立つソリューションを持つスタートアップとお会いしたいと考えております。
　デジタルマーケティング領域では、ユニファイドコマースを実現するマーケティングプラットフォーム「TIS MARKETING CANVAS」を提供しており、顧客の属性や行動/購買履歴に基づいたパーソナライズや、どこからでも商品の出荷、決済ができる商流構築、オフライン店舗とオンライン顧客接点の情報を統合管理に貢献するソリューションを探しています。
　また、エネルギー卸販売事業者における顧客(利用世帯)との関係強化もテーマとしており、消費者・生活者の困りごとを解決するサービス（家事代行など）による顧客サービスの拡充やヘルスケアサービスによる顧客サービスを拡充するためにスタートアップとの連携を探索しています。

ヘルスケア分野では、「ヘルスケアプラットフォーム」を展開しており、医療要件を満たすバイタルデータを非接触で取得する技術、もしくは当該データを用いた未病支援、治療、介護を実現する技術を求めています。
　また、上記のテーマに限定せず、TISとして飛び地となる新規事業テーマにも挑戦していますので、協業アイデアがございましたら、お声がけ頂けると大変嬉しいです。