- インタビュー
2021年06月03日
スタートアップに会いたい!Vol.9- コクヨ
- コクヨ株式会社
長司 重明(左) - イノベーションセンター ネットソリューション事業部長
- コクヨ株式会社
山形 潤(右) - イノベーションセンター ネットソリューション事業部
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業80社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2023」からご確認いただけます。
第一三共ヘルスケアに続く第9回目はコクヨです。コクヨの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
長司氏、山形氏に伺いました
何をしている会社ですか?
長司:コクヨは1905年に帳簿の表紙づくりから始まり、現在は「空間価値ドメイン」「ビジネスサプライドメイン」「グローバルステーショナリードメイン」と、その事業領域を広げてきました。
今年2月に策定した2030年に向けた長期ビジョンでは、「共感によって体験を創造する力」をコクヨの強みとして再認識した上で、「顧客の体験価値の拡張」を成長戦略として置き、以下3つを重点テーマとしています。
- 「デジタル×アナログ」
アナログ体験価値にデジタルをかけ合わせて、新しい働き方や学び方を生み出す - 「顧客データ活用」
これからの働き方や学び方を生み出すために、顧客の活動データの蓄積をする - 「スモールマス」
ターゲットを絞ってニーズを掘り下げ、新しい市場を創る
これらの成長戦略によって、顧客接点を強化し、働く・学ぶの新しい体験価値を創造して、事業領域の拡大と成長を実現します。
2030年には、既存事業の領域拡大で1000億円、新規領域創出で500-1000億円の売上を目標にしています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
山形:オープンイノベーションの取り組みとして大きく3つをご紹介します。
- コクヨデザインアワード
世界中から社会課題を解決するためのプロダクトデザインのアイデアを募集し、著名クリエイターを審査員に招いて製品化を前提に厳正な審査を行います。20年間継続実施し、前回の応募者は57カ国・1401作品にまで広がるデザインコンペティションに成長しています。 - モヴーの虎
投資家を前に自らの事業企画をプレゼンするかつてのテレビ番組「マネーの虎」に着想を得たピッチイベントです。初開催の2019年には、6組の挑戦者がピッチを展開し、虎(投資家)として守屋実氏、高野秀敏氏、千田弘和氏が参加されました。今年は第2回モブーの虎が4月24日に開催。投資家に並びコクヨ自身も審査員として参加いたしました。 - THE CAMPUSでの活動
2月にオープンした「THE CAMPUS」では、2Fに「OPEN LAB.」を備えています。他企業との連携を積極的に行い、新しい技術の社会実装を目指す検証・発展のためのラボであり、現在5Gなどの技術を持つ企業と共にプロトタイプを開発・展示し、来場者とコミュニケーションを取りながら検証を進めています。配信・収録が可能なスタジオや、プロトタイプなどを展示するギャラリー、街に開かれたパブリックスペースなどを併設しており、新しい取り組みを完成前のプロセス段階から発信していきます。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
長司:「アナログにデジタルをかけ合わせた働く・学ぶの新しい体験価値」を創造していきたいと思っております。
その実現に向けては、働く場の分散化、センシングによる働き方の支援、オンライン学習の課題解決やポストコロナにおける学びの変化への適応等が必要になると考えています。
アナログの価値とデジタルの価値を融合させて新しい事業創造をしてみたいと思っているスタートアップ様は是非お声掛けください。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
山形:提供できるアセットは以下2点です。
- プロトタイピング協働とプロモーションの場など
- IoT文具や社内インフラサービスの知見など
THE CAMPUS OPEN LAB.
最後に一言お願いします
長司・山形:新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、社会はより不確実な時代と言われ、さまざまな社会課題とビジネス上の課題は、ますます複雑に絡み合っています。
それでもコクヨはお客様の課題に向き合う姿勢を変えることなく、新しい価値を創出し続けたいと思っています。
お客様の「はたらく」「まなぶ」「くらす」がより創造性豊かで実りあるものとなるよう、時代の変化を鋭敏にとらえ、共に価値創造と課題解決を実現をしていきましょう!!
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事務局から折り返し連絡いたします。
<送付先>kddilabo-info@kddi.com
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・面会/提案希望先(大企業名/提案概要)※複数可
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