- インタビュー
2024年10月29日
心電図解析サービス 「ホーム心臓ドック」を提供 - ココロミル
- 株式会社ココロミル
林 大貴 - 代表取締役
2024年10月24日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
1社目はココロミルです。心電図解析サービス「kokoromilR(ココロミル)」の提供をするスタートアップです。今回は、ココロミルの代表取締役 林大貴氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- ウェアラブル心電計を用いて、自宅で簡単に長時間の心電図計測ができるサービスです。従来の健康診断で行う短時間の心電図検査では見つからない、隠れた心疾患の発見を可能にします。
代表取締役の林氏に伺いました
何をしている会社ですか?
林:ウェアラブル心電計を用いた長時間心電図解析サービス「ホーム心臓ドック®」を提供しています。心電計は小型で軽量であるため、負荷なく普段通りの生活を送りながら8〜24時間にわたって心電図データを取得することができます。計測したデータは専門医が解析してレポートとしてお届け。
不整脈は脳梗塞や突然死などの命に関わる病態ですが、自覚症状がないことも多く、発作性であるため健康診断や人間ドックで行なう短時間の心電図検査では見つからないことがあります。
ホーム心臓ドック®では、そういった隠れた心疾患の発見が期待できるほか、睡眠やストレスの状態を可視化することで、QOLの向上や健康寿命の延伸が期待できます。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
林:2019年に私の母がストレスに起因した突然死をしたことをきっかけに、事業を始めました。
59歳という若さで亡くなった母の死の原因は、心臓からくる脳の病気でした。担当医から「母親の脳の血管年齢が80代後半だった。相当ストレスのかかる生活をしていたのではないか」と言われ、それからストレスや医療について調べる中で、ウェアラブル心電計と出会いました。
この機械を使えば、見逃されやすい不整脈を早期発見することができます。また睡眠時無呼吸症候群の兆候やストレス状態の可視化もできるとわかりました。
そして2021年に「病気で後悔しない社会へ」をミッションに掲げ起業し、ウェアラブル心電計を用いて、命を守るサービス「ホーム心臓ドック®」を開始しました。
これからの目標はありますか?
林:まずはホーム心臓ドック®の認知を広げ、自分の心臓や健康の状態をチェックすることが当たり前の世の中にしたいです。そして不整脈や睡眠時無呼吸症候群など命に関わる症状を早期発見し、多くの命を守りたいと考えています。現在日本では約6分にひとりが心臓病による「突然死」で亡くなっていると言われており、このような不幸な死をなくすことができます。また早期発見により、脳梗塞や認知症を防ぐこともできるため、高齢化社会において健康寿命の延伸にも繋がるでしょう。
また、私達は2027年にNASDAQ上場を見据えています。アメリカでは2020年の死因の1位は心疾患であり、多くの人が心疾患に悩まされていることがわかります。アメリカを皮切りに、このサービスを世界に広げていきたいと考えています。
最後に一言お願いします
林:自分が母を亡くしたように、同じように悲しむ人を減らしたいという思いで会社を立ち上げ、多くの命を守るためにここまで走ってきました。
このサービスを日本に、アメリカに、さらに世界へ広げていくのは簡単なことではないと思っています。医療機器の製造や許認可の取得など多くの課題がありますが、社会にとって必要なサービスだと確信してます。そのために信頼できるビジネスパートナーを見つけ、共に乗り越え、実現を目指したいと考えています。
- めぇ〜ちゃん
- 隠れた心疾患までも自宅で発見できるプロダクトを展開するココロミルに注目です!それでは次回もお楽しみに!
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