- インタビュー
2025年03月12日
★特集★side project with MUGENLABO参加スタートアップ紹介 - 日本データ取引所

- 株式会社日本データ取引所
森田 直一 - 代表取締役
2023年よりKDDI ∞ Laboにてプログラムを開始している「side project with MUGENLABO」へご参加いただいたスタートアップをシリーズ化にてご紹介!
side projectにて実際に大企業社員を受け入れたスタートアップに、MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
本日ご紹介するのは、日本データ取引所です。安全安心に利用出来るデータ取引所の提供やデータ活用に関する戦略策定、企画立案、組織開発の支援を行うスタートアップです。
今回は、日本データ取引所の代表取締役 森田 直一氏にお話を伺いました!
めぇ〜ちゃん
- 「side project with MUGENLABO」は、KDDI ∞ Laboと、スタートアップへの越境プログラム「レンタル移籍」や「side project」を手がけるローンディールが手を組み、2023年から開始しました!
本プログラムは、業務の20%を活用して、大企業社員と人手不足に悩むスタートアップをマッチングし、人手不足解消と新たな事業共創を目指す人財支援プログラムです。
大企業社員は3カ月間の期間で就業時間の約2割を目安に、スタートアップの業務に従事いただきます。スタートアップは人手不足解消に加え、大企業の社員と関わることによる新たなアイディアと事業共創機会を見込むことができます。
代表取締役の森田氏に伺いました!
何をしている会社ですか?
森田:「どこかで埋もれているデータが、別のどこかで必要とされている」を信念に、データ取引を世の中に広め、データ取引を通じて、多様なデータとの出会いと活用の機会を提供する「データ取引所」事業を展開しております。
また、お客様のデータを活用して、お客様と共に課題の解決するお手伝いもしております。
サービス一覧(公式ホームページより)
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
森田:2010年代半ばに「DX」という言葉がまだ一般的ではなく、「ビッグデータ」がバズワード化していました。日々膨大に蓄積されているデータの使い道は、従来より盛んであった「広告」や「マーケティング」に限定される事無く、あらゆる場面で課題解決に資すると思われますが、なかなか使えるデータに出逢う事が出来ない、という現実を解決したく、自分の課題解決をデータを活用して誰もが出来る社会を実現すべく創業しました。
会社として、「また一緒に仕事をしたい」とお客様に言われる・思われる事を一番大事なValueに掲げており、データ取引やデータの利活用を推進すること自体が目的ではなく、顧客満足度、社会貢献に繋がる仕事をする方針で日々頑張っております。
データ利活用の詳細(公式ホームページより)
データ取引の詳細(公式ホームページより)
side projectに参画した背景を教えてください!
森田:最近でこそ中途採用が増えている日本の大企業ですが、まだスタートアップ企業と大企業の垣根は特に人材面では高いと思っております。
その中で、副業であっても、実際に大企業の方が在籍しながらスタートアップ企業の仕事を同時にする、というのがside projectのユニークな試みであり、大企業とは全く異なる仕事の進め方や意思決定の仕組みをリアルに体験して頂くという事が、お互いに「外の世界を知る」という事であり、複眼的なモノの見方を知り、双方で視野を広げる良い機会と思い参画致しました。
side projectに求めることは何ですか?
森田:当社は創設時より「多様な働き方をサポートする」というポリシーで、当社社員も副業をすることが最初から認められており、会社は東京ですが、地方在住者も積極的に採用している結果、様々な地域に住んで、様々な副業をしている人達が集まっている組織です。
そういった組織の中で、「当社の仕事が副業」という逆パターンで大企業の方に来て頂く機会が今回実現し、大企業の方の仕事ぶりを当社社員としては直に学ぶ大変貴重な機会となりました。
当社の社員一同、自分の日頃の仕事の進め方や、副業への向き合い方を別の切り口で見ることが出来たのではないかと思っております。
これからの目標はありますか?
森田:通信やスマートフォンの仕組みついての知識が無くても、その進歩や恩恵で生活が便利になっているように、目に見えないデータの利活用が進歩することで様々な社会課題の解決が進むと信じてます。
それは、わかりやすい生成AIの代表されるアウトプットの質の向上というより、「人間と自然界との共生」、「少子高齢化と人口減が進む社会における生産性向上」、「地方の過疎化」等、大きな社会課題の対応に関しても、少なからず貢献する筈です。
最後に一言お願いします
森田:今回素晴らしい方に副業として当社のお仕事をして頂く事が実現しました。
当社はテレワーク前提の会社の為、最初から最後までオンラインでのお仕事となりましたが、さすがに大企業の第一線の方だけあって、能力も仕事ぶりも非常に高いレベルで、当社の社員にとって大変刺激となりました。
期間が終わった後に開催された懇親会に来て頂き、ご本人と初めてお目にかかりまして、双方、やり遂げた感がありました。
色々サポートをして頂き、関係された皆様、ありがとうございました。
https://www.kddi.com/open-innovation-program/mugenlabo/sideproject/
業務の20%を活用して、大企業社員と人手不足に悩むスタートアップをマッチングし人手不足解消と事業共創を目指すプログラム