- インタビュー
2025年06月24日
再生可能エネルギーで、持続可能な地球を目指す - アスソラ

- 株式会社アスソラ
山崎 智広 - 代表取締役
2025年6月20日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はアスソラです。再生可能エネルギーの開発事業、導入支援、エネルギー利用・蓄電の最適化を行うスタートアップです。今回は、アスソラの代表取締役 山崎 智広氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 脱炭素化を目指す企業向けの再生可能エネルギー事業の開発、コーポレートPPAによる電力供給に取り組むスタートアップです!
代表取締役の山崎氏に伺いました
何をしている会社ですか?
山崎:アスソラは再生可能エネルギー発電事業の開発、電力供給に取り組むスタートアップです。脱炭素化に取り組むお客様との間で、コーポレートPPAという再生可能エネルギーの電力を供給する契約を締結し、クリーンな電気を供給します。第1号案件として、東北電力様との長期のコーポレートPPAに基づき、2025年より再エネ電力の供給を開始しています。また、農地の上部に太陽光発電設備を設置し、発電と農業生産を同時に可能とする営農型太陽光(ソーラーシェアリング)にも積極的に取り組んでいます。加えて、電力システムにおいて、発電量の変動する再エネの受け入れ余地を広げるべく、蓄電事業の構築にも取り組んでいます。

サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
山崎:当社アスソラは、再生可能エネルギーをフル活用する、をミッションとして掲げています。地球上の資源が有限である中で、再生可能エネルギーを活かし、拡げることで、地球と社会を持続可能にすることを目指しています。
私は、幼い頃から環境問題に強い関心を持っていました。地球温暖化や自然破壊など、環境問題は多岐に渡るものの、資源が有効に利用されていないことが背景にあると感じていたのです。
太陽光や風力といった自然エネルギーは、いまだ十分に活用されていません。人類が全ての資源を有効活用しても環境問題が改善しないのであれば諦めもつきますが、「まだまだできることはある」というのが私の持論でした。
とはいえ、個々の問題に対する規制づくりだけでは、及ぼす影響は限定的だと思っており、より効率的かつ効果的に環境問題を解決するには、経済活動と連動したアプローチが必要だと考えていました。
そうした中、再生可能エネルギーを社会に浸透させる経済的な土台が整ったことが起業への後押しとなりました。再生可能エネルギーは、もともと政府による固定価格買取制度によって普及しました。しかし、制度開始から10年が経ち、市場での認知が高まるとともに、脱炭素経営を目指す企業の需要も増えてきました。「政策」に支えられた普及期から「実需」による拡大期を迎えた今こそ、再エネ事業を加速させる好機だと考えたのです。
また、留学時代の経験に加えて、「世の中になければ自分たちでつくる」という志のもと事業を立ち上げられていた、前職の創業者や仕事をご一緒させて頂いた経営者の方々からの影響も大きいです。「一度きりの人生、私も社会に貢献すべくチャレンジしたい」と、起業を決意しました。
これからの目標はありますか?
山崎:私には、再生可能エネルギーからの電気を必要な人に必要なタイミングで届け、適正な価格で取り引きすることで、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入を更に押し進めたいという想いがあります。
日本では、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指しており、2030年までに再生可能エネルギーの割合を全体の36~38%に、2040年までには40~50%に引き上げる計画があります。この流れに伴い、まずは、私たちも発電所数をさらに増やすことで、再生可能エネルギー開発の加速に貢献していきます。
一方で、再生可能エネルギーによる発電量が増えると、効率的な送電方法の検討も必要になるため、今後は蓄電所の開発や電力消費を最適化するシステムの導入にも注力していきます。
私たちアスソラが目指すのは、資源の「ムダ」をなくし、まだ活かされていない資源を有効に活用できる社会にすること。発電や蓄電事業へのニーズが続く限り、実直なサービスの提供に取り組んでいきます。
最後に一言お願いします
山崎:再生可能エネルギーは、社会からの需要に対して、供給がまだまだ追い付いていません。このニーズに応えるべく、より多くのビジネスパートナーや、地域の皆様とともに事業を創り上げ、持続可能な地球をつくっていきたいと考えております。
めぇ〜ちゃん
- “再生可能エネルギーをフル活用する”を掲げ、太陽光発電と蓄電技術を通じた脱炭素社会の実現に挑むアスソラに注目です!それでは次回もお楽しみに♪
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