- インタビュー
2024年03月22日
クールジャパンや推し活文化とのシナジーで世界を目指す空間音響技術「Re:Sense」 - クレプシードラ
- クレプシードラ株式会社
今 誉 - 代表取締役
2024年3月15日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
1社目はクレプシードラです。360度のあらゆる方向から、音の到来や遠近感を表現する音響技術「Re:Sense」を提供するスタートアップです。今回は、クレプシードラの代表取締役 今誉氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- 「Re:Sense」 とは、ヘッドホン向けの高クオリティな空間音響を制作できる技術です。息遣いなどの生々しさを再現する技術を持っており、まるでその場にいるような圧倒的な聴覚体験ができます。
代表取締役の今氏に伺いました
何をしている会社ですか?
今:コンテンツの音響や個人の音響体験を記録・再生する、研究開発を行う企業です。新しい音響体験を届ける独自の空間音響技術「Re:Sense」は、今までの空間音響の臨場感や迫力だけではなく、空気感や気配感を手軽に記録、再現する技術です。コンテンツの魅力を引き出したり、あなたの大好きなタレント、キャラクター、推しがまるでそこにいて、この場を共有しているかのような体験を実現します。
「Re:Sense™️」イメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
今:大手電機メーカーで12年間、音響の研究開発に携わりました。職人のような方々に追いつくという、目標も持ちながらも新しい音響体験の楽しみ方をずっと追求しており、自主活動としてVR/ARの音響の研究を進めていました。その後、新しいキャリアを考え直すため、博士号取得のために大学に入りました。
大学で、若い方が良い環境で音を聞けていないことに気づきました。音にこだわりを持つには知識に加えデバイスを用意する資金が必要です、もっとも感性が育つ10代〜20代が資金がなくデバイスを購入することができなくて、最高の体験ができる人が少なくありました。つまり、せっかくいいコンテンツ、ハイクオリティなコンテンツがあっても、存分に体験できていないことに気づきました。
加えて、新卒での入社動機や自分の興味として、クリエイターや制作者の表現の枠、いわば絵を描くキャンバスの限界を超えて自由に感性や感覚を表現できる技術を模索していました。聴く側、創る側はともにどれだけ気軽に体験そのものにアプローチできるような状態にするかが肝であり、ハードからソフトまで全体を見ながら答えを出していけるのかが、使命を感じたため会社を立ち上げました。
これからの目標はありますか?
今:リッチな音響体験をするならクレプシードラの「Re:Sense」、というような状態で多くの人に音の可能性を感じ、高品質な体験を気軽にできるためのインフラとなることを目指しています。そしてコンテンツ消費者のみではなく、コンテンツの作り手にとっても成果物をさらに高次元に持っていくための技術が弊社にはあり、作り手も聴き手も聴覚を介したコンテンツ体験の次元を上げていくことを実現します。
音による気配感の演出を中心とした、より楽しく高次元なコンテンツに触れる機会を創出し、高品質な体験を気軽にし、体験のためのクリエイティブを増やすことで熱量、活力を生み出し、日々の生活を豊かにしていきます。
最後に一言お願いします
今:音で世界に新しい文化を創り、感情を豊かにする、新しい体験を我々と共にしていきませんか?今現在”言葉や資料で伝えられるコト”と”実際に体験するコト”では、全く別の認識となってくるような新しい聴覚体験のための技術をご提供しております。ご興味がありましたら、デモ・体験会を開きますのでお気軽にご連絡ください!
- めぇ〜ちゃん
- VTuberの音声コンテンツやボイスドラマなどのコンテンツ制作や、視覚障がい者が思い出を追体験できるサービスにも活用が可能になっています!それでは次回もお楽しみに!
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