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2023年03月16日
ChatGPTにライバル、元OpenAI社員のAnthropicが対話型AI「Claude」公開ーーChatGPTよりも正直で無害なAIを目指す
MicrosoftがOpenAIのChatGPTを検索エンジン「Bing」に組み込んだのは2月初旬のことでした。昨年11月に一般公開され、かつてない速度で1億人が利用するまでに至ったChatGPTのインパクトをより拡大させることになります。
当然ながら対抗馬となる企業も指を加えて待っているわけではなく、最大のライバルとされるGoogleは3月15日、同社が扱うLLM(大規模言語モデル)を基礎とした一連のジェネレーティブ(生成)AIシリーズを発表しました。同様に、スタートアップ側でもその動きは加速しているようです。
Anthropicは元OpenAIの社員だったDario Amodei氏とDaniela Amodei氏(兄弟)が2021年に創業したジェネレーティブAIスタートアップです。直近のラウンドではSpark Capiitalをリードに3億ドルを集め、評価額は410億ドルと報じられています。彼らにはGoogleも3億ドルを出資しており、OpenAIの対抗馬のひとつに数えられています。
After working for the past few moths with key partners like @NotionHQ, @Quora, and @DuckDuckGo, we’ve been able to carefully test out our systems in the wild. We are now opening up access to Claude, our AI assistant, to power businesses at scale. pic.twitter.com/m0QFE74LJD
— Anthropic (@AnthropicAI) March 14, 2023
そのAnthropicが用意しているのが対話型AI「Claude」です。このツールはOpenAIのChatGPTと同様、チャット形式で回答を自動生成してくれるテキストタイプのジェネレーティブAIで、要約の提供、質問への回答、文章作成の支援、コードの生成などが可能です。
またその口調や性格、行動を調整することができるようになっています。ChatGPTよりも有害な回答率が低い点が特徴と言われていたのですが、これまでベータ版だったサービスを3月14日に公開しました。(サインアップはこちらから)
彼らの狙いは「正直で無害」なAIアシスタントを開発することだそうです。また、自己完結を目指すためにインターネットへのアクセスがないのも特徴としています。同社ではフル機能よりも安価に利用が可能なClaude Instantも公開しています。同社はこれまでにNotionやQuora、検索エンジンのDuckDuckGoなどにアクセスを提供しているそうです。API利用の価格についてはこちらの資料に価格表を公開していました。